恐山ル・ヴォワール編について
★★★★★
シャーマンキング完全版15・16巻はコミックスでの19・20巻にあたる恐山ル・ヴォワール編。
洒落た和風短編小説のような雰囲気が終始漂う、葉とアンナの出会いを描いた過去回想編です。
完全版はいつも帯のあおり文が、同時発売の2巻で、
似たような韻を踏ませていたり、または意味を対にしていたりとセンスが素晴らしい。
ですが、この15・16巻は表紙とカバーにも目を見張るところ。
2つ並べたときの美しさは中々のものだと思います。
恐山ル・ヴォワール編の葉とアンナの微妙な距離感、もどかしさが伝わってくるみたいです。
このあたりは丁度作品の中盤を越えたところ。
絵柄も安定してきた頃で、完全版初期のような怒涛の修正は見ることができません。
単行本からの乗り換え派の方達はちょっと物足りなく感じるかも。
勿論、修正ゼロというわけではなく、台詞変更もいくつかあるので新しい発見が出来ることは間違いなしです。