2009
★★★★★
エログロ&デストロイ&バイオレンス!インダストリアル、ゴス、グラムとこれまでの集大成的サウンドで攻める本作、特筆すべきは死と絶望と孤独と愛を私たちの目の前に劇的かつ容赦なく突きつけるアンチ・クライストでジギー・スターダストなマリマンが帰ってきたこと!
不満
★☆☆☆☆
ホーリーウッド以降の迷走続く作品。
ホーリーウッドまではコンセプトがしっかりしていて
何の意識もなくマリリンマンソンとしていられたのに対して、
それ以降は巨大になったマリリンマンソンというキャラクターを扱いきれず
彼自身が自分を見失っているような感覚がします。
マリリンマンソンでいるのか、やめるのか。
ゴールデンエイジオブグロテスクは商品化したマリリンマンソンを意識して自分を肥大化させた傲慢な作品。
イートミードリンクミーは、マリリンマンソンというキャラを捨ててブライアンが歌を歌った作品。
その変貌に驚きはありましたが満たされない感覚が強かった。
今回のハイエンドオブローは、もう一度マリリンマンソンに立ち戻ろうとした作品。
色んな経路を歩んだ結果、過去にないどこか哀愁と過激が入り混じる作品。
これらすべてがマリリンマンソンだといえばそうですが、私が求めているものではなかったです。
(とはいえ前作買ってますが)
道端で捨てられたような孤独と高貴な反逆精神に基づいた独特の鋭利な視点で社会を切り取る歌詞、
それらをすべて表現した音、ホーリーウッドまであった何かを取り戻してほしいと思います。
MM、現役です。
★★★★☆
まず、マンソンサウンドのコンテンポラリー性に感心。マンソン魂、35を超えても健在ですか。
相変わらずフォー・レター・ワードの連発。「ハルマゲドン」を思いっきり××する度胸に感激。
「リーヴ・ア・スカー」が一番好きです。
少し前にデペッシュ・モード「パーソナル・ジーザス」をカバーしたのを思い出した。DMのファンにはヘヴィーロック畑の人たちが山ほどいるので。やはりこのアルバムもゴス趣味満点。
「レスト・ウィー・フォーゲット」の轟音サウンドを本作に、(ある意味で)求めてはいけない。やや詩情に溢れるサウンドも聴けますからね。
今年でMMも初老。ですが彼はいつまでも彼であり続けるでしょうね。
生み出し続けることと死んでしまうこと
★★★★★
私の好きなジムモリソンもジミヘンドリックスもカートコバーンも
27歳で亡くなりました。
もう彼らの新しい楽曲を聴く事は出来ません。
ジギーを葬って今もつくっているデビットボウイ。
それをマリリンマンソンに重ね合わせました。
ロックスターは27歳でこの世を去るとか
私は未だに浅はかにも信じているんですけど、
マリリンマンソンは27歳の時
アンチクライスト・スーパースターでした。
「あれで逝ったら伝説だよね」
の言葉は信じません。
次々と作品を生み出していく事こそが
クリエィティブじゃないだろうか?
もともとマリリンマンソンの良いところって好きなところって
クリエィティブなところだよ
それをマリリンマンソンが証明したアルバムではないかと思います。
アルバムを一度聞くと
トゥィギーが戻ったって事で
アンチクライストやメカニカルを想像していると
これまでの感覚と違うし、肩すかしを食らうかも知れません。
私もその一人でした。
でも、歳を経ていても
マリリンマンソンはマリリンマンソンを感じさせてくれます。
27歳でなくなった
ロックスターへのレクイエムを歌い上げているような気もします。
曲は素晴らしい!が…
★★★★★
今回のマンソンは若干大人しいような気がします。
まぁEat〜のアルバムよりは激しいですけど。
相変わらず独特な歌詞は健在ですが,ねっとりとしたエロい感じが今回はあまり有りませんでした。
全曲激しいのが好きな方はお勧めしません。
マンソンの新境地を見たい方はどうぞ!
ボーナストラックはアコースティックが多いので癒されます。