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炎の中の君を祈る (クリスタル文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 成美堂出版
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博士の悲劇 ★★★★★
以前から気になっていたこの本を読んでみて、本当にこの本に出会えてよかったと思っています。

興味がなかった、知らなかった、教えてくれなかった…それらがこの悲劇を生み出してしまった。
誰が悪いわけでもない、ただそれぞれがそれぞれの事情を抱え生きていかなければならない。

人間の哀しさがこの本には溢れていると思います。
アンドロイドを人間に近づけることの意味。
そもそも、いのちって何なの?
人間らしい生活って?
色んな疑問を投げかけられ、考えさせられます。
続編(…出ますよね?)がとても待ち遠しい一冊です。

純粋ゆえの悲劇 ★★★★★
人としての楽しみ全てを捨て、人間に近いアンドロイド制作に心血を注いできた科学者・清水博士。その開発目的は、寝たきり患者の介護者の負担を軽減し、患者が人間として死を迎える際、少しでも尊厳のあるものにしたかったからという崇高なものだった。しかし、ほとんど人間と見分けがつかず絶対にマスターに逆らわないアンドロイドが完成した時、悲劇は始まった。。。
これは、ハッキリ言ってBLのくくりには入らない話だと思われます。濡れ場もありません。登場するそれぞれクセのあるキャラクター達が、カリスマ科学者に強烈に惹きつけられていく様は、BLテイストではありますが。
むしろ、現代の介護問題と命の尊厳を問う、ヒューマンストーリーなのでは。純粋に研究にまい進していたため、周りの策謀に全くが気がつかなかった清水博士。企業側のアンドロイド開発の真の目的を知った時の、博士の切れっぷりが見事です。天才は紙一重?そこからのスピード感が凄いです。「炎の中の君を祈る」とういうタイトルに納得。そしてストーリーの後半まで、誰が主人公の味方なのか、謎です。え?この人なの?!と驚かされること請合いです。
今後の展開を予感させるような間幕切れに、次回作を是非期待したいです。