とにかく「きれい・・・」。
ためいきものの本です。

昔から人形に興味を持っていたのですが、かわいい感じの人形がたくさんあるのに対し、暗い感じの人形はあまり見かけず、その時に恋月姫さんの作品を知りました。本の中には眠り姫がたくさんいます。どれも美しいのでぜひ手にとってはいかがでしょうか。目が開いている人形は、何かを訴えているような眼差しをしています。

　今にも生きて動き出しそうな少女（幼女）達。本当に溜息が出てしまいそうな、どこか夢見心地な雰囲気が漂っています。綺麗なもの、儚いものが大好きな人にとてもおすすめの本です。

　正直、かなりやばい作品集だと思いました。あまりにも美しすぎるし、危険すぎます。
　少女人形たちのふっくらとした唇、ふくらみ始めたばかりの胸、そして陶器のような（というか陶器の）美しい肌…。現実の少女以上に「少女らしい」んです。あるいは少女の典型というべきか。

　こんなことを言ってはいけないかもしれないけど、眺めていると「児童ポルノ」に夢中になる男性や、誘拐事件などを起こしてしまう男性の気持ちが少し分かってくる気がしました。恋月姫さんの人形を見ていると、自分だけのものにしたい…監禁して誰にも見せたくない…っていうやばい気持ちが沸いてくるんです（汗）
　実物を見たいという気持ちが決定的になりました！やばいけどオススメです！！

とても綺麗な人形がたくさんあって嬉しい写真集です。
それにしても清冽。優美。妖艶。華奢。華美。繊細。幽玄。
そんなイメージを喚起させてくれます。