ヴォーカルはもちろん、ギタリストとしての才能も発揮したジョージ・ベンソンは、ジャズファンばかりでなく一般的にも人気が高い。彼はギタリストとして初めてマイルスのグループに参加した実力派だ。そのころも歌っていたが、レオン・ラッセルの『マスカレード』を歌った本盤がとてつもない大ヒットになったことで、いっそう歌に力を入れるようになった。
70年代フュージョンブームの火つけ役となったこのアルバムは、ベンソン自身のその後にも大きな影響を与えた。実は歌っているのは<2>だけで、ほかはシンプルで心地よいフュージョンサウンドにのってギターを弾いている。タイトル曲『ブリージン』などはその名のとおり、最初からさわやかさが爆発している。本作はシングルバージョンの『マスカレード』など、3曲増えたデラックス・エディションとなっている。(高木宏真)
皆さんの評価の通りでした
★★★★★
30年ほど前だろうか、スイングジャーナル誌でギブミーザナイトの批評を見てジョージ・ベンソンと出会った。これがギターが本職の人のボーカルなのかと驚いたのを覚えている。
その後、ディアゴスティーニのクールジャズコレクションでショージベンソンと再会し、マスカレードの素晴らしさに聞き入ってしまったが、シングルカットバージョンでは無いバージョンがこのCDに入っていることを知り購入。目的のマスカレードはもちろん良かったのは言うまでも無いが、批評されている皆さんが絶賛している4曲目のAffirmationは絶品ですね。
彼のギターのみの演奏も聴きまくりたくなりました。超オススメの逸品です。
時代を変えたアルバム
★★★★★
一流ジャズギタリストとしての地位を築いていたジョージ・ベンソンのフュージョン系作品第一弾で、大ヒットセンセーションとなり、その時代の音楽シーンを変えたアルバムとして今も語り継がれています。ベンソンのボーカリストとしての多才な力量をみせ、新境地となった名曲<マスカレード>は秀逸です。また、クラウス・オーガーマンのストリングスアレンジは、ジャズ、クラシック、ポップスを超越した普遍的な美しさを奏でています。一流のミュージシャン、アレンジャー、プロデューサーらによって作られた時代の申し子です。
リードギタリスト
★★★★☆
自由自在にメロディを奏でる彼はどのようなタイムで弾いているのだろう。
このアルバムが出た当時チャーは「これが出来るのはこの200倍位巧いからだよ」と
云った。こんなに凄いリズムなのに彼のピッキングスタイルのためかリズムギターは
不釣合いなほど上手くない。これはあまり触れられることがない事実だ。でもこのアルバムが
出たおかげで後のコンテンポラリーなギターアルバムが作られるようになったのだろう。
「AFFIRAMATION」がお勧めだ。
ジョージ君
★★★★★
ジョージベンソンの美声も聴けるジャズソウルな一枚。
とりあえずかなりカッコいいです。
四曲目のAFFIRMATIONはかなりキラー。ベンソンのギターが、しっとりと歌っとります。
おなじみのハービーメイソンのドラムも聴き所のひとつ。
FUSION初期の傑作
★★★★★
今聞くと懐かしさを覚える1枚。BENSON自身も30年でかなり変容を見せてきたが、商業的に成功する契機になった傑作。タイトル曲をはじめ
マスカレードなど聞き応え十分な名曲ぞろい。特にアファメーションの流れるようなメロディは鳥肌がたつくらい素晴らしい。ベンソンは
もちろんであるが、ドラムスのハービーメイソンのノリ、クラウスオーガマンのアレンジも秀麗で文句のつけようがない。一家に1枚クラスの
アルバムである。