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今世紀で人類は終わる?

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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科学技術がもたらす未来は明るい未来か、それとも人類の破滅か? ★★★★★
タイトルだけを見ればいかにも終末論的なトンデモ本の類のように思われますが、本書は科学技術の発達が人類社会や地球そのものに及ぼすかもしれないリスクとそれを如何に回避すべきであるのかについて書かれた科学ノンフィクションです。
本書のプロローグの節タイトルの「個人で世界を滅ぼせる時代がやってくる」や章タイトルの一つにある「だれにでも世界を滅ぼせる時代」にもあるように、科学技術の発達はバイオテロやサイバーテロといった全世界規模でのカタストロフィを個人レベルで実行出来るような状況をもたらした事は様々な所で耳にはしているものの、本書を一読してみると実際に自分が知っている事よりもかなり深刻な状況であるようにも思われました。また意図的ではない人為的ミスであっても一歩間違えれば最悪な結果を及ぼしかねないという事についても述べられており、科学技術の発展が人類社会にもたらす危険の重大性についても認識させられました。
しかしながら本書は高度な科学技術がもたらすかもしれない危機的要素だけではなく、これからの時代において人類が生き延びていくためにはどのような手を取っていくのかについても述べられており、そこでは宇宙的な尺度でもって地球を俯瞰する事の大切さが説かれています。これには宇宙論の第一人者のリース卿だけにその視点の大きさというものには魅了される所がありました。終盤に述べられている人類の宇宙への進出には、生存圏の拡大という事と同時に人類の持つ宇宙に対する認識も広めていく事でもあり、人類は本当にこの宇宙における唯一の知的生命体であるかどうかも知るという事でもあるだけにその意義は大きいと思っています。
やってい科学と人類の将来についての疑問 ★★★★★
イギリスでは学会でも一般の人に対しても影響力のあるリース卿が興味深く提起した人類を取り巻く危険な兆候。原書が出版されたときには、素粒子物理の実験に対しての環境評価の不足などを述べていたので、研究者に不評だったらしい。しかし、限界のない好奇心とテクノロジーの発達を前にすると、やっていいことは何かということを、真剣に考えなければならないのは間違いない。テクノロジー(電子工学や生命工学)の発達で、ごく少数の人でも、核兵器に劣らない壊滅的な被害を人類や地球に与えることが可能となった現代を危惧する。過激で感情的な反対は困るけど、多くの人が読むといいのでは。
私には退屈・・・でした ★★★☆☆
地球温暖化による危機が叫ばれている現在、それ以外の、あまり注目されてはいないが人類を滅ぼしかねない要因に関して、滅亡に至る可能性について論考した本である。
しかし、物理学者が机上で計算しただけの、切迫感のない確率論の世界という印象が拭い切れない退屈な本である。
唯一、人間の活動が地球環境に及ぼす影響の章だけが、それなりのリアリティーを持っていたが、それだけではこの本の存在価値はないだろう。
後半の「哲学的思索が予見する人類の寿命」や「科学の終焉はどのように訪れるのか」などはまさに哲学的内容であり、刺激的なタイトルとのギャップが激しい。

この本は、人類の将来を今心配している人間ではなく、一物理学者の思考実験を楽しめる人が読むべき本なのであろう。
終わるか残るか、どちらも述べています ★★★★☆
原題は「Our Final Century?」なので邦題「今世紀で人類は終わる?」より少し穏やかかもしれませんね。原書は2003年なので当時あまり注目されていなかった(&だから著者が問題提起した)モノゴトでも和訳発売の2007年の今は多少知られている、かもです。

内容も、前半は「終わる?」が主題ですが、後半には「展望」が展開されています。

今世紀はまだ100年近く残ってますし、題材も明日にも起きそうなコトから、100年で実現するかしないか?な長期的なモノもあり、で、視野を広げる役に立つと思います。