ギター、ベース、ドラムどれをとってもシンプルで必要以上の変化や展開を
してはいない。
なのに、ギターのリフは何度も耳から体中を駆けめぐる。ベースとドラムが
作り出すリズムが、優しくメロディーを撫でていき、聞こえる音全てが心を
不思議に暖めていく。
なんの理由も解釈も必要ない。この音楽に触れているだけで嬉しい気持ちが
沸き上がってきます。とにかく素晴らしい。
単なる「音」の集合体に感動できる。
それが音楽を聴く人間の本質なのではないか。
このアルバムには一瞬で通り過ぎていく今とともに、音楽の持つ自然な感性が
余すところなくちりばめられている。
M14のBlue Line Swingerを聴いていて、ふいに涙が出そうになった。
そこにはなんの理由もない。
そのことが、私は本当に嬉しい。
音楽を愛する人なら一度は聴いてみてもらいたい作品です。ぜひ。
この作品もヨラテンゴらしいさわやかなギターノイズとやさしいボーカルときれいなメロディーがいっぱいです。その中でも特に聴いてほしいのがM-14 Blue Line Swinger。
この曲はもう圧巻です。すごすぎ。今でもライブでやりますし、ヨラテンゴの中でも屈指の名曲です。聴いたらもうヨラテンゴのとりこになりますよ。