がっかり・・・
★★☆☆☆
ふとしたきっかけで1巻を手にとり、6巻まで一気に読んだ。おもしろい!と思った。百恵というお嬢様育ちの主人公が、一人前のコックを目指していく道筋で、「たくさん恵まれるように」ではなく「おしみなく恵む人間になるように」という名前にこめられた両親の願いどおり、周囲の人々に希望をともしていく。一つひとつの出会いや試練を真正面から素直に受け止め、取り入れ、昇華させていく。ともすれば嫌味になる天然キャラが、いとおしく、大切に描かれていて好感がもてた。単なる恋愛モノではなく、魅力的な脇役をからめて、人間とは、成長とは何かを問いかけていく魅力的な作品だ、と思った。「愛のアランフェス」や「ダンシングジェネレーション」に比べて、作風が段違いに深くなったなあ、とうれしくなった・・・
・・・のに。7巻以降、最後までで、一気にフツーの恋愛ものになっていく。怒涛のように、崩れていく。緻密に練り上げてきたはずの人物像が、ストーリーが、なしくずしに狂っていく。あたりまえの「腕はイマイチだけどかわいくて素直な女の子」が恋をして、恋が一番大事で、ひたすらハッピーになるお話で終わってしまった。途中までの丁寧さはなんだったのだろう。たくさんあった複線はどうなったのだろう・・・途中で、息切れしてしまった、のだろうか。
前半と後半が、まるで、ちがう登場人物が出てくるちがうマンガを読んでいるようなちぐはぐな気すらした。
人それぞれだろうが、わたしは、とにかく、失望した。
リアルな女性像
★★★★☆
槇村さんの作品は、女性の悩みや、それを乗り越えて成長する姿に無理がなくて、読みやすいし励まされます。
ただ…この作品の百恵ちゃん、実際身近にいたら確実に女性には嫌われるでしょうね(笑)
カナコさんが痛々しい…幸せになってほしいなーと思います。
みんな最高!
★★★★★
「おいしい関係」は槙村さんの作品の中で一番好きです。
登場人物がそれぞれに挫折を乗り越えて自分の夢を見つけていく。
その過程が嘘っぽくなく、とても丁寧に描かれている。
最終巻の10巻では、みんながそれぞれに自分の道を
納得して歩き始めます。
最後まで読んで、とても気持ちよく終わってくれて、
とても嬉しかったです。やっぱりハッピーエンドっていいですね。
とても勇気づけられ、自分もがんばろうと思える漫画!
登場人物、みんな大好きです。(特に千代ばぁが最高!)
何度読み直しても飽きない・・・槙村さんはほんとにすごいと思います。ぜひ、読んでみてください。
あ、ちなみにドラマとは全然ちがう気がします。
ドラマはドラマでよかったけど。
原作のほうが絶対いいと私は思います!
いよいよ最終話
★★★★★
テレビドラマにもなった「おいしい関係」槙村さとるが
料理の世界と同時にそれぞれの登場人物が自分との格闘描く。
とにくかく、槙村さとるの漫画は読んでいて幸せになれる、元気になれる、
そして自分自身も見直せちゃう。
ぜひ、読んでください。