インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)

価格: ¥380
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
You said to me once, remember? - how someday, far in the future, our life here would seem so very beautiful. ★★★★★
NHKのテレビ番組のJブンガクを見ています。
2010年の7月に 風立ちぬを紹介していたので読み直しました。

あなたはいつか私にこう仰ったでしょう ー 私たちのいまの生活,ずっとあとになって思い出したらどんあに美しいだろうって,,,

というくだりを

You said to me once, remember? - how someday, far in the future, our life here would seem so very beautiful.

と訳していました。

へー,そういう意味なんだと
風立ちぬ の中身と英語の勉強になりました。

英語にしてみると風立ちぬ の良さと日本語の良さを再認識できることが分かりました
年を取ると回想すらできなくなってくる ★★★★☆
 近頃ブームになったケータイ小説の源流がここにあるのかもしれません。実際、「風立ちぬ」はリルケの影響下にあり、リルケと言えば昔は少女趣味の代表格でした。
 もっとも、解説の中村真一郎は、この本はそんなに浮薄な羸弱なものではないと言っています。
 
 私は昔モダニズムや新心理主義に本当に憧れていました。プルーストやフォークナーを、読みもしないうちから想像したりしていました。「記憶」とか「過去」というものに、芸術の精髄があるような妄想を抱いていたものです。
 「風立ちぬ」も、そんな頃図書館で半分ほど読み、何となく自分の夢見ているものをそこに見つけたような気がしたものです。
 さて、今全部読んで、どうだろう。
 もはや自分の夢や幻想などそこに見出せない自分に出会ってしまいました。
 回想やノスタルジーの美しさも、若いうちだと改めて気がつかされました。中年や老年にも、それなりのノスタルジーはあるのかもしれません。しかし私は、自分の内面というものが、徐々に荒れ野と化していくような気がします。
 年を取れば、世渡りは上手くなります。丸くなります。しかし内面には、どうしようもない荒野が広がって、ひどい酸欠に苦しむのではないでしょうか。
 だからこそ、芸術というものが要るのではないでしょうか。
息詰まるやさしさ ★★★★★
ホントにデリケート・・・
優しい人 昔の本物のインテリ・・・
大好きな世界だけどこれじゃダメなんだとやっぱり思う!!
社会性0
生命への責任感0
ついでにいえば社交性も0だな・・
でもあまりにやさしく哀しくうつくしい・・・
夢魔のように引っ張られるこのひそやかな、
でも強烈な厭世観・・・
魅力的だけどダメだ、そっちへ行っちゃ・・
こう葛藤を起こすとこが
本物の芸術作品なんだろう。たぶん。
ひどくうつくしい・・・冷たい朝のように清澄だ・・・
でも凡人わたしは明日も仕事の行き
生きて行かなければならないのだから・・・
長い休暇などに読むほうがいい
ロマネスク、はかないまどろみ・・遠い日の夢
かな凡人には。

限られた生だからこそ、愛は美に昇華する‥。 ★★★★☆
 八ヶ岳山麓のサナトリウムに病を養う若い女と付き添いの婚約者(もちろん男)のせつない愛の物語。

 山の自然と闘病生活が、自然の偉大な生命力と病に侵され消えゆく儚い若い生命との対比を見せつつ、
婚約者である「私」によって、希望や不安、悲しみのこもごもとともに綴られてゆく。

 小説家である「私」が、婚約者と自分を題材にした小説を書こうと決心したとき、ずっと離れることなく
一緒にいた病室から、婚約者を残し外に散歩に出るようになる。
 病室の中の「おまえ」と「私」から離れ、外から二人を見つめる客観的な「私」への視点の転換か。
 全編を通して流れる自然に対する畏敬を含んだ鋭い視点は、同じく病を得てサナトリウムに入っていた
著者だからこそのものだろう。

 ところで、実際に堀辰雄が過ごした富士見高原療養所は、同時期に竹久夢二も入院し、そこで他界
している。
 本作品に出てくる十七号室の患者とは、もしかして夢二だったのだろうか?
高校の頃以来の再読後の感想 ★★★★☆
昔はそんなに特徴を感じなかった「美しい村」の方が、今読むと面白かったですねぇ。
風景描写が上手い!自分が見ていて、同じように気持ちが動いている気分になります。
また、内気で自意識過剰な男の子が女の子に近づいたときの気持ちのたかぶりやぎこちなさがまた上手い(笑)。

「風立ちぬ」は前半はとにかく切ない話でした。後半「冬」の章は、逆に妙にリアルで苦しい。
自分の家から洩れる明かりが自分の思っている以上に周りを明るくしているというシーンが良かったなぁ。
先入観を持っている方がいると思いますが、ほんとに良い面もあるので、読んでない人は是非是非。