江戸情緒も然る事ながら，職人の意気込みや語り草が，物語からひしひしと感じられ感動させられる物語作品です。

なっちゃん、あなたは強くてやさしいですね。
私、社会人一年目の新入社員です。なっちゃんも和菓子職人一年目ですね。
ところが、私となっちゃんはまるで違う。
なぜなら、なっちゃんは前向きなのです。一生懸命なのです。思いやりがあるのです。
もとは、洋菓子職人を目指していたのに、希望と違った和菓子職人に。
けれど、いつも前向きだね。時に、師匠から厳しく叱られても、ライバルから嫌がらせを受けたとしても。
なっちゃん、勇気をありがとう。やさしさをありがとう。
私、明日は張り切って働くね。
よっしゃ

評が少なく、“好評”だけなので、あえて苦言を！
ＴＶドラマを見て「チョッと原作も・・・」と第一巻を入手。
！！！がっかり！！！
ようするに「好きか？嫌いか！」の次元ではあるが・・・、オモシロイとは言い難い。
ネタ（テーマ、エピソード）は良い物が揃っているのに、話の展開（原作）が無理、無茶、ヘタ！
「純和風料理の最高級素材を意味もなく無理やり中華風イタリアンにアレンジした」ような・・・、最高級のマグロを切れない包丁でグッチャグチャ！・・・って感じ。
作画も個人的に趣味じゃなかった。
ＴＶドラマの方が、ソコソコの出来だった。

ドラマを見てから原作本に手を伸ばしたのですが、いやぁ、面白いです。
なっちゃんを始めとする魅力的な登場人物たち、読んでて思わずなるほどと思える和菓子作りの描写、ストーリーの巧さなど、良い所盛り沢山です。
久々に、癒される漫画に出会いました。

今の時代、日本人古来親しまれた和菓子より洋菓子の方が人気があります。けど、この「あんどーなつ」を読んでいと、和菓子が美味しそうに感じるのです。食べたくなりますね(笑)。
調理を見ていると確かに洋菓子も奥が深いのかもしんないけど、和菓子も中々奥が深いと思いました。また、下町の人は少々荒っぽいタチだけど、今の時代薄れかけている「義理人情」があるんだな、と感じました。
おもしろいので是非読んでみてください。