持ち歩いて身近な野草の種の特定に最適
★★★★★
◆購入の背景
子供と一緒に出かけた時に「この花,なんていう名前?」と聞かれても毎度困惑してばかりで情けないなと思い,身近な野草の名前を調べられるようになりたかったのがきっかけです。
掲載点数が多い図鑑ではなく,種の同定がしやすいよう花と葉の形がはっきり分かり,携帯しやすいサイズと重さという2つの観点で絞り込んだ結果,本書にたどり着きました。
◆良い点
・花,葉,茎の形状が分かりやすいよう,すべての種の切り抜き画像が掲載されている点です。おかげで,パラパラとめくりながら「あ,これかな!?」という形で探しやすいです。こういった編集をしてある本は,ポケット図鑑の類では本書以外見かけませんでした。
・持ち歩きにちょうど良い重さ,大きさ。掲載点数を欲張らず,良い割り切りをしていると思います。
・外来の帰化植物の掲載が豊富。ヒメツルソバやマツバウンランなどは掲載していない図鑑も多い中,近所で見かける気になる花が載っていました。
◆残念な点
・特にありませんが,細かな説明や,植物の特性などが不足気味です。まず出先で種を特定できることに特化している所以でしょう。種を特定できてからネットや別の図鑑でいくらでも調べられるので,問題と思いませんでした。
◆総合評価
・とにかくコンセプトが本書のタイトルに表れています。「花が咲いている状態の野草」の種を特定するのにぴったりです。子供と一緒に道草をくいつつ「これなんて花かな?」「あ,これだ!」という使い方ができると思います。
・ただし,載っていない種もあるので,必至になりすぎて子供をほったらかしにしないように・・・(笑)