突然の発作にどう対処する?
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アメリカ心臓協会(AHA)公認ACLSプロバイダー講習を受けるための必読書。
(このテキストに付属するプレテストに合格しないと講習が受けれませんよ!)
心臓発作や脳虚血発作といった成人でよく見かける急性疾患に対する、一次救命処置後に行う対処方法が網羅されています。同時に急性疾患への考え方も身につくよう工夫されています。講習では実技の基本的な実習も行われ、実践前の準備に最適です。講習を受けテストに合格するとあなたもACLSプロバイダーとして救急医療の現場で十分に活躍できます。2005年に行われた救急ガイドラインの改訂に伴い、本書も改訂を受けました。前回(2000年版)に比べスリムになり、CD-ROMが付け加わりました。ただ、CD−ROMの大部分は、BLSの内容が入っており、もう少し工夫がほしかったです。
英文は平易で文章の量が少なく、初学者にとってもわかりやすい内容です。ACLSプロバイダー講習受験の前に必要なプレテストだけでなく、高度な気道確保の方法・心電図の読み方等はCD-ROM内に入おり、合格へのパスポートとして、また二次救急に対する知識の備えとして十分に活用できる内容でした。
日本語版が出ると、さらに二次次救急が普及するものと期待しています。
いまのところ、G2005 ACLSを受ける方は必須
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2007年3月現在まだ日本語訳が出版されていませんので、今のところ2005年バージョンのACLSプロバイダーコースを受ける方はこのテキストで学ぶように指示されています。ガイドラインとECCハンドブックは日本語が出版されているので英語の苦手な方はこれらで事前学習をするとよいと思います。ただ、このテキストのCD-ROMに含まれる60問のプレテストに関しては、当日日本語解説があるといっても事前にやって理解しておいた方が、実のあるコース受講ができると思いました。一応、受講前に仕上げていくこともコース受講の条件になっていますし…。また、CD-ROMのサプリメントも結構有用で、例えばテキスト内にはあまり絵がないのですが、サプリメントが多少補っています。ちなみに、当日の筆記試験はプレテストより簡単だったように感じました。