どっぷり音楽!
★★★★☆
歌い回しや、声質が音楽的。好きなタイプの歌手。もともと僕は音楽のジャンル分けには興味が無いし、ルックスがどうのとか、歌詞が良いからどうのということも無く、昔はインストしか聴かなかった。音が良くなきゃだめですね、音楽は。そういう意味で彼女の歌は絶品です。"SET THEM FREE"は、スティングの例のかっこい一発勝負のやつ。絶対アレンジでこけるかと思えば上手くやってました。"AFRICAN FAIRYTALE"は実はウェインショーターの"FOOT PRINTS"。ひじょ~に深い。"Spinning Wheel"でのマイケルブレッカー。もりもりソロとっててごちそうさまでしたぁ。ただし、少し真剣に聴かせ過ぎ。全部聴くと疲れてしまうのが難。
翳りのある青
★★★★★
ジャケットからしてタイトルのイメージでしょうか? でも真っ青じゃなくってちょっと翳った青というカンジがします。ノービーの声はハスキーでちょっと湿り気があるから日本人には演歌を感じさせるくらい心に届くような気がする。カバー曲が多いけどレオンラッセルの「A Song for you」やホリーコールでヒットした「Calling you」は特に秀逸!
JAZZ風なポップス
★★★★★
ジャズみたいな体裁をしているポップスなのであり、プロパーなジャズファンからは嫌われると思う。ブルーノートから出ているので伝統的なジャズであるというのは昔の話で、このアルバムはロックも入っているし、フリーな感性で製作されているなので、インプロバイズしないとか、歌唱力がよくないとかはあてはまらない。ロック、プログレを通過した彼女でなければ表現できない音楽をここで表現している。ポップアルバムとして楽しめば問題はない。雑多な音楽の影響をポップスとして消化したものと言える。女性ヨーロッパ系ポップボーカルの中ではだんとつの存在だ。彼女はジャズという狭いわくには限定されたくないのであると思う。 10点中8点