時代小説にこれほどの人殺しは必要なのだろうか。
★★★★☆
私は、物心がついて小説を読み始めてから「時代小説」一筋です。吉川英治に始まり佐伯泰英に到るまで、毎月の読書数は15冊以上になります。しかし最近になって、時代小説を読むたびにとても不安になることがあります。それは、この「斬りて候」を含めて、やたらと「人殺し」が多いからです。
どの時代小説を読んでも、人殺しは頻繁に繰り返されています。当時の人口は計り知れませんが、その余りの多さに私は、「これでは日本に住む人はいなくなってしまうのではないか」と心配にさえなります。これほどにまで人殺しをしないと、時代小説はかけないのだろうかと疑問を持ちながら、最近は読んでいます。
このことに関して、小説家の見解が聞ければ幸せです。