非常に説得力のある主張を展開されている。
★★★★★
年をとって、以前のように体が動かなくなると、日常運動レベルの鍛錬で、今ある身体能力を最大限に生かして生活したいと思う。そういった気持ちから、本書のような類いの本を手にする方が多いのではないだろうか。
内容は説得力があるし、別の著書も読んでみたいと思った。特に時代変遷とともに、理想とされる身体が変わっている(「下丹田系=どっしりとした重厚な人」から「センター系=颯爽として広い視野から物事を見ることのできる人」)という主張はそのとおりだと思う。
ただ、読後に思ったのは、実践トレーニングの方法が新書版の形式ではわかりにくいということだ。紙面の制約があるので仕方がないが、少々残念である。入門篇で興味を持ったならば、別の著作を買いなさいということだろうと思う。