コンセプトワードからトレンドへ
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私は2003年に半農半Xというコンセプトワードに遭遇した時、これこそ21世紀を拓くものだと
直感した。
環境の疲弊、都市の過密、田舎の過疎、教育の荒廃、各種の格差を解決可能にする革命的な
言葉である。革命と言っても従来のように急進的に体制をひっくり返そうというものでは
なく、あくまでスローに、じわじわ広がっていく。
「半農半X」という言葉が世に送り出されてから5年、本書はそれがトレンドとして確立され
つつあることを証明してくれる。新しく農的生活を目指す人は勿論、すでにそういうライフ
スタイルを実践して来た人にも「そうそう一言でいえば、私がやってきたのは半農半X
なんだ」という気付きを与えた。新旧の勢力がこの言葉を支持している。
舶来の「ロハス」は根づかなかったが、在来の「半農半X」はしっかりと日本に根付いて
いくと確信する。