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窯変 源氏物語〈9〉 (中公文庫)

価格: ¥1,400
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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帯そのまま、「闇のおとずれ」 ★★★★★
収録は「若菜(わかな)」の後半部分と、「柏木(かしわぎ)」の2帖。
女三の宮の(侍女達の)不注意で、その高貴な人をかいま見た、右衛門の督(以下柏木)。女三の宮の飼っていた子猫に頬ずりをしていた柏木。

紫の上の病から、付ききりになって看病する光が不在の間に、かつての光のように、女三の宮と不義密通する柏木。女三の宮の幼稚さから、自らを地獄の闇に追い落とす柏木。
もちろん光は女三の宮と柏木の関係を知る。知られたことの恐ろしさから、恋の結末に病に伏す柏木。

紫の上あっての自分であると、紫の上は自分の半身であると、病状思わしくない紫の上の容態に闇をみる光。

柏木の子を孕んで恐怖におののくばかりの女三の宮。

橋本治の綴るこの巻の緊張感は「若紫」と「紅葉賀」以!来の緊迫感をもって疾走し、読者の呼吸を止めてしまうような、すさまじくもすばらしい巻です。

何も言うことなし。星5つ!!是非読んで下さい!