「ハリー・ポッター」シリーズの面白さを再認識させてくれる評論本
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本書は、世界的ベストセラーでもある「ハリー・ポッター」シリーズの評論本ですが、一般的な固いイメージの評論本ではなく、「ハリー・ポッター」シリーズの面白さが再認識でき、シリーズ全体の奥深さが味わえます。
大きく4つの章に分かれており、第1章では世界的なファンタジー作品でもある『指輪物語』『ナルニア国物語』『ゲド戦記』などとの違いや日本の翻訳問題などにも触れ、シリーズの斬新さを分かりやすく解説。第2章は、「ハリー・ポッター」のキャラクター分析。第3章では、作者のJ・K・ローリングを考察し、その半生についても触れています。そしてラストの第4章は、各「ハリー・ポッター」シリーズについての“あらすじ”を紹介しており、再びその魅力を思い出させてくれます。
文章が固くなりがちな評論本ではなく、著者が分かりやすく「ハリー・ポッター」シリーズの良さを前面に引き出していますから、「ハリー・ポッター」ファンにはお勧めできる一冊ですし、ファンタジー作品の素晴らしさを改めて認識させてくれます。