スーパースター、2枚目のベスト盤
★★★★★
デビューから15年、2枚目のグレイティストヒッツ。
初めてのベストが2000年、思えばこの年から快進撃がはじまり、
このベストが初のカントリーアルバムチャートでのナンバーワン(既に400万枚のセールス!)となり、
その後はクリスマスアルバム、企画物のベストヒット集を除くと軒並みナンバーワン大ヒット。
セールス、人気ともに2000年代をトビー・キースと分け合ってきた感がある。
全15曲の内訳は、
#1「Out Last Night」のみ新曲で大ヒット急上昇中、もうすぐナンバーワンといった所。
#10.のみチャートインしていないナンバー、
#15.があのデイヴ・マシューズとの共演(カントリーチャート55位)、
この2曲を除くと、#3、#11、#12がカントリーチャートで2位、
それ以外は全てカントリーチャートでナンバーワンという、文字どうりのグレイティストヒッツ集。
現在のカントリー界では、ブラッド・ペイズリーと並ぶヒットメイカーのケニーは、このアルバムに収まりきらないヒットが他にも沢山あるとはいえ、
2007年「Don't Blink」,2008年「Better as a Memory」の2大ヒットがなぜか収録されていないのが驚き。
とはいえ、比較的新しいケニーファンには2002年まで遡ってヒットナンバーを一気に聴ける、嬉しい一枚といえるはず。
今年41歳のケニー、ヒット記録上では、42歳のスーパースターTim Mcgrawの23曲ナンバーワンヒット、
Toby Keithの21曲(いずれもビルボード・チャート)を軽く越すであろうハイペースで活動し続けている。
カントリーレジェンドであるGeorge Straitは除いて、
Alabamaが32曲、Kenny Roders21曲、Garth Brooks19曲のナンバーワンヒットという実績と比べても、いかに愛されてきたかがわかる。
そしてまだひきしまった体の41歳。髪の話は置いといて、最高のライブパフォーマンス、ノリの良いナンバー、甘いバラードはこれからもたのしめるだろう!
10年くらい前はじめて聴いたケニーの甘い少年のような声は、ある意味今でも健在だけれど、
デビュー当時のアルバムと聴きくらべるとその歌声はさらに豊かになっていることに気づく。
ちなみに当アルバムは、またまたカントリーアルバムチャートで初登場ナンバーワン、
ビルボード200(総合チャート)でも3位、ファーストウィーク・セールス89000枚を記録した。
それにしてもカッコいい。私の中では、相変わらず『海が似合う男』ナンバーワン(笑)。