雲南のことを全体的に見渡せる良書
★★★★☆
個人旅行者が書いた旅行本というのは得てして「こんな場所でこんな人にあってこんなハプニングが」というような個人の体験の感想に終始していてあまり読む気をなくすのだが、さすが筆者は18年雲南に通い続けているだけあって単なる旅行記を超えた観察力がある。また、既存のネットの言説やガイドブックの情報を鵜呑みにするのでなく、どんなに交通の便の悪いところでも彼自身が向かって確かめているというのが素晴らしい。1000円では勿体無いくらいの良書。チベット仏教のことを「ラマ教」と言及しているのが若干気になるけど。