管理会計学の基礎学力の確立及び資格試験の参考書として適した書物
★★★★★
本書は、管理会計を初めて学ぶ学生に向けて、「戦略的意思決定の会計」と、日常の業績管理のための「業績管理会計」およびその両者にまたがる「コストマネジメント」の会計について解説したものである。同書の元の本が1993年に出版されて以来、版を重ねてきた経験の上に熟慮して書き改められたものであるから、章構成も大学の初年次生にとって基本的で重要なものに厳選されている。そのことは目次を見れば、誰の目にも一目瞭然だ。
執筆陣もわが国の管理会計研究者として今最も充実期にある人たちばかりであり、管理会計をきちんと学ぶためには、「ベスト書のうちの1つ」であることは間違いない。大学の教材として推奨する次第である。