これは素晴らしい。徳川幕府歴代老中全員が網羅され、その就任事情などが詳しく研究されており、著者の新説も採りいれられているらしい。これまで、『歴史手帖』に載っている老中一覧を見て適当に想像するばかり、あとは徳川時代史を見ても重要な老中しか出てこない。学術書で類書があるのかもしれないが、一般書としてこうしたものが出るのは画期的で、以後座右の書になるだろう。

確かに老中の羅列が多く、そういう意味では不親切だけど、以下の２点において収穫でした。１．教科書で習った「幕閣は譜代大名から」という常識が覆わされること。２．老中制といっても江戸時代を通じて変化しなかったのではなく、時代背景と将軍のパーソナリティによって変容していったということを明らかにした。私としては、徳川四天王家が老中にならない理由がわかりこの点は新知識でした。

せっかくいいテーマなのに老中の羅列ばかりで、たいくつしました。
雑誌の連載がベースだそうですが、この本買った者には関係ないことです。
もっと徳川幕府の政治地図をわかりやすく教えて欲しかったです。
著者、編集者のセンスを疑います。
この本はＸです。