戸田ちゃんがいる、ただそれだけでいい。
★★★★☆
戸田恵梨香ちゃんの大ファンで、それが理由で観に行き、観る前からDVD購入も当然でした。
他の理由としては、自分は仮面ライダーファンでもあるので、相手役がライダー役者の加藤氏だったこともそれなりに大きい。
戸田ちゃんファンなので、彼女が主演であるだけで十分で、ストーリーとかは二の次・・・なんて言ったら失礼ですね。
ストーリーは、とても感動的なものだと思います。北海道の冬の風景や、絶妙のタイミングで流れる挿入歌など、物語を大いに盛り上げて(?)くれていると思います。
よくある、といえばよくある展開の話かもしれませんが、私としては別格です。
それも戸田ちゃんの力か・・・(結局そこ?)
一方で、確かに「これだ!」と特筆すべきものが無いのも事実かも・・・。
なので☆4つです。
しかしながら、彼女のファンであれば気に入ってもらえる作品だと思います。
小樽の空気感をもっと伝えて欲しかったなあ。特典ディスクが貧弱(笑)。
★★★☆☆
本作は「うに煎餅」に続く戸田恵梨香の主演映画だ。戸田と北海道は相性が良く、TVドラマの傑作「牛に願いを」や「旭山動物園物語」での好演が印象深い。本作の主なロケ地(町は架空の星丘町)は小樽と札幌なのだが、特に小樽での撮影はマニアックな場所が多く(笑)、小樽FCの協力が大きかったのではないかと思う。ウィングベイ小樽の観覧車は「天国と地獄」で妻夫木も乗っていたが、潮見台浄水場(プラネタリウム外観)やオタモイ住宅などは、自分の知る限り映画初登場だと思う。札幌はすぐにどこか分かる場所で撮られていた(颯太が菜月と待ち合わせして、会えなかった場所はサッポロファクトリー。病院は北海道医大)ので、小樽の空気感があまり伝わらなかったのがちょっと残念。1か所くらいはモニュメントになるところを使えば良かったのに・・・。肝心の出来は「まずまず」かな、といった感じだ。戸田が困難や恋愛、生死と向き合い、大人になっていく過程はよく表現されていたけれど、颯太の行動描写が弱いために、緊迫感に欠けた嫌いがある。加藤和樹は「ホタルノヒカリ」に続く好演だったと思うけれど、ホンと演出が弱かった。写真家が映画監督というのは面白いが、やはり大作にはスタジオ育ちの監督を付けてほしい。不満なのは特典ディスクだ。ほんの少しのメイキングと舞台挨拶だけなら、1枚に収まったはずだ。