タイトルにある「ロザリオの鎖」とは、永井博士の妻のもの。大学に出勤していて被曝し、病院で怪我人を世話し、それから博士が自宅に戻ってみると、崩壊した家の中で妻のものらしき遺骨を見つけるのです。そしてそのそばに、赤い小さな塊となったロザリオの鎖を拾います。読めばもう、涙、涙・・・
実物の鎖は、長崎の「永井隆記念館」で見ることができます。