カカオ99%のチョコレート
★★★★☆
色気垂れ流しのS(風見)と本命を作らない攻君(城山)。この攻君が垂れ流しのSに
子猫ちゃんにされていく。といったらまとめすぎか…
「カカオ九十九パーセントのチョコレート」の描写があるんですがそのまま
この作品のテイストになっていると思います。
風見のひどい誤解から餌食となり、城山はいくらなんでもこれはどうなんさ?という
目にあいます。
この直後に誤解が解けるんですが、そっからまた風見が暴走。あ、はいそーゆこと。
と私は納得しました。あとがきにもあるんですが、風見が素直な性格であることが
わかったので。
ただ、城山の風見に対する気持ちがこの時点ではわかりにくいです。
その後脅されてとはいえまた風見の家に行くあたり、出会った最初の頃から
犬へのコマンドと同じような条件付けが働いていたのかも。と思うことにしました。
風見の言うことは絶対という。(犬っぽいとか風見に言われてたし)
その後はもう城山の乙女的な不安になる思考に、あんた愛されてるだけだよ…
とツッコミたくなります。風見の執心や、城山の「はっきり言ってくれ
なきゃわかんないのっ!」的な行動に笑ってしまいます。不安だよなぁそりゃ。
「カカオ99%のチョコレート」の味は前半で、香りは後半で楽しめるとおもいます。
単純に面白かった!
★★★★★
前作は全く読んでいないのですが、これはツボりました!!
ダダッコになる城山が可愛くてにやけました。
これ単体でも全然楽しめます〜
かわいくてかわいくて、いじり倒す!
★★★★☆
かわいい。この一言に尽きます。城山先輩かわいいよ、マジかわいそうww この二言に尽きます。
さすがにこれだけじゃまずいか。うっかり、気難しいけど本能に忠実(やりたいことの理由を言語化とかしないでとにかくとりあえずやってみる!派)な風見さんに、気に入られて気に入られて頭の先から爪先まで気に入られて(言葉にしない人だから分かりにくいけど行動で考えれば気持ちが分かりやす過ぎる)風見さんに翻弄されて翻弄されてえぐえぐして、うっかり恋してしまったことを心底後悔しつつ、でも恋しちゃった城山先輩が風見さんなりのやり方で可愛がれまくるお話です。駄目な男だ、ハハハー、もっとちゃんと言わなきゃ!逃げられるぞ!!!とものっそ笑顔を浮かべながらかつてない早さで読み切りました。意外とあまあまだと、私は思ったけど、風見さんの行動原理が読めない城山先輩タイプの人たちは「酷いことされてる!」って思っちゃうかも。
いや、あの人めろめろだよ? 先輩が自分のものじゃなきゃ我慢できないくらいめろめろだよ?
かる〜く、当たり障りなく、ふわふわ心許なく生きてきた攻めの子がうっかり受けになっちゃうタイプのお話がドつぼだという人に超オススメです!
正直恋愛部分も大好きですが、モラトリアム終期で自分の将来について悩む城山先輩に共感してしまった。あるある。すごいよくわかる。いや、どっちかと言うと風見さんの気持ちがものすごくわかるんですが!
これ、すごいわ・・・
★★★★★
文句なしに5★です。
風見(33才造形作家)×城山(18才怠惰な大学生)の話です。
攻受の設定だけ見ると、芸術家と大学生のカップリングなんて(BLでは)ありふれてるよね〜っと思っていたのですが。
読んでみて、びっくり。その風見のドSっぷりときたら、私が読んだBL小説のSキャラのなかで、一番いろんな意味で深かったです。
受けの城山も、何かと攻めに噛み付き好戦的?で、S心をくすぐるキャラで、良かったです。
城山がアレなシーンの時に呂律が回らなくなっているところがまた、凄い。BLで、そんなことになってるの、初めて読みました。
風見が、何かして、城山がショックを受けて、怒ったり泣いたりして、別れる別れないになるという話が、何話でも楽しめるカップリングのように感じますので、ぜひ続編を期待したいです。
話全体がまとまっていて読みやすく、共感ももてますし、なにより、文章がうまいです。
買って損なしの、1冊です。
甘いドS
★★★★★
私はこれが崎谷さんの作品の中で一番好きです。
風見のドSっぷりがたまりません。独占欲むきだしだし。
城山のことイジメるけど、キスが優しかったり泣かれたら弱かったり。
甘〜いドSって感じ。