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パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
Amazon.co.jpで確認
ワインの歴史の転換点となった試飲会をめぐる人々を描く。名著。必読。 ★★★★★
フランスワインが最高とずっと思ってきた世界の人(アメリカ人を含む)に、他の土地にも非常に良いワインがあり、ボルドー、ブルゴーニュの最高級品にも比肩しうることを、パリで70年代に行われたある試飲会の結果を、小さな記事で報じ、世界に知らしめたタイム誌の記者(たまたまこの試飲界に居合わせた)によるカリフォルニアワインの歴史と、カリフォルニアワイン産業を担ってきた人々の記録。ハルバースタムの本のように、インタビューを基に、物語的に構成されており、著者が事件(試飲会)の目撃者だったこともあり、記録としても貴重。

主宰者のスパリュアは、単にカリフォルニアワインをフランスに紹介しようとして始めたごく普通の業界向けの試飲界だったが、タイム誌で世界中に結果が配信されたため、フランスでは一大スキャンダルとなり、他の国々、特にアメリカでは、自国産ワインの正当な評価、さらには新世界ワインの勃興に繋がったという歴史的事件であるが、フランス国内での事件の評価は今も低いようだ。恐らく、この試飲界がなくても、新世界ワインの発展はあったのだろうが、この事件がそれを大きく後押ししたことは間違いがない。歴史を動かした事件が目の前で展開していく様を読むのは楽しい。

訳もこなれており(些細なミスはあるようだったが)、極めて読みやすい。醸造法に詳しくない人は、読み飛ばせば問題ない。カリフォルニアのブドウ栽培史、醸造の技術革新、醸造家の背景にも多くの頁が割かれており、カリフォルニアワインの歴史の本としても読める。

アメリカのジャーナリズムの国際世論、消費者への影響の大きさというものについても、考えさせられる。ジャーナリズム論、PR論、マーケテイング論としても面白い。読み出したら、止められないこと間違いなし。
どうなんだろう? ★★☆☆☆
カリフォルニアワイン関係の仕事をしてから
なんとなくワインに興味を持ち、本屋に向かった。

カリフォルニアワインに関しての本は少なく、このシックな装丁に惹かれ手に取る。
2500円もするではないか(笑)!
少々迷いながらも、この値段には何か理由があるんだろうと思い購入。

読み始めて、文章の読みにくさにショック。
小説ばかり読んでいた私の読解力が落ちたのだろうか。
ここでやめては悔しいので読み進む。
後半は慣れてきたせいか読みやすかった。

実話ということもあり、特に盛り上がりもなく
へーそうなんだ、な感じ。
人物名が覚えられない私には辛かった。

過去出版されたものも、この機会に読み比べしたいと思ったけど
これは、私には1700円が妥当かなぁ。
読み応えあり ★★★★☆
 この本は力作であります。フランスの有名ワインが試飲会でカリフォルニアワインに一位を
さらわれた、1976年のパリでの事件を主題としている。
 内容は、その発端から細かく記述されているので、ワインに興味のある方は読んでみる価値
は充分にあると思われる。なかでもカリフォルニアワインの歴史がかなり詳細に記述されてい
るのは大きなポイントです。
 ただし、カリフォルニアワインの作り手と歴史の記述が少し長すぎる感は免れない。もう少
し簡潔でも良かったのでは。
 この本は十分に推薦に値しますが、翻訳と校正に問題があります。内容には大して影響が無
いのですが。たとえば「ルードヴィッグ・フォン・ベートーヴェン」(212頁)。これはあの有
名な音楽家ベートーヴェンの事だと思われますがそれなら「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートー
ヴェン」と記述するのが一般的ではないでしょうか。特に「van」と「von」は違います。
 さらに校正作業が十分に行われたとは考えにくいカタカナ表記の不統一などがあります。校
正は作業をする人も内容をしっかり理解しながら行うべきです。