日本有数のジャズ・ミュージシャンとのセッションから生まれたシングル曲「Beatutiful Things」、アフリカン・パーカッションを導入した「夜明けの歌」、美しい旋律と跳ねたリズムが上品に融合したR&B系ナンバー「いとしさは、」など、グッと幅を広げた音楽性が印象的な2ndアルバム。(音楽のなかにある)「ギラッとした瞬間をパッケージする」ことをテーマにした本作は、ジャズ、ボサノバ、ソウルなどをルーツにもつソング・ライティングとどん欲な音楽的トライアルがひとつになることで、聴き手に音楽本来の奥深さを伝えてくれている。(森 朋之)
大好き!
★★★★★
サンバ、ボサノバ、踊り出したくなるような、ずっと楽しめるCD。
南、リゾートで聞くとぴったりはまることまちがいなし!
旅立ちにもわくわくした気分にさせてくれる。
気持ちのよいサウンド。これぞオレンジペコー***
悪くないのですが1作目と方向が違ってきました
★★★★☆
1作目が相当のお気に入りでしたので、この2作目は大いに期待しましたが、今ひとつです。最大の問題点はバックバンドで、あまり上手くないのですね。にも関わらず、ビッグバンドをやるわ、難しいエスニック調の曲はやるわで、1作目ほど安心しては聞けません。一馬さんのアレンジはますます良いですし、トモコさんのボーカルも前に出て来ており、アルバムとしては聞けます。ただ、ジャズとエスニック方向に凝り過ぎのところが前作のスムーズジャズ、ラテンを気に入った僕には不満です。
BGM向け
★★☆☆☆
ジャズやボサノバの雰囲気を取り込んでいるが消化不良でモノマネの域を出ていない感じ。
楽曲にもこれと言ったものは感じないが耳障りな音は出さないので喫茶店のBGMには良いかも。
ううん。好きだけど。。。
★★★☆☆
前回の南国ムードに加え今度はSwing系も用いて、JAZZYなアプローチを強めている仕上がりになっています。
確かに歌も構成も良く出来ているのですが、小さいけれど大事な話、生ドラムがいただけません。何か走っているし手が間に合っていません。打ち込みのドラムも前作もそうですがちょっとしんどいです。残念ながらこれでマイナス2点。
ほか、わざとだとは思うのですが、ビッグバンドアレンジがちょっとやりすぎという位古めかしいのが気になります。これは趣味の問題でしょうか。
今後はリズムに対するデリカシーの改善を期待したいです。せっかくとても良い歌を作っておられるので。
(個別の曲では、個人的にはHoneysuckleが好いですね。前作に引き続き心地よいドライブ感が味わえています。)
スウィングからブラジルまで多彩に
★★★★★
藤本一馬とナガシマトモコは「二人そろえば洋楽の殆どのジャンルを
網羅することができる」(新聞のインタビュー記事より)そうだが、
このアルバムはその音楽性を反映するかのように多彩な内容を誇る。
前半では『極楽鳥』でグレン・ミラーばり(エリントンでもグッドマン
でもない)のビッグバンドサウンドでスコット・フィッツジェラルドの
時代を彷彿とさせる優雅なムードを醸し出し、『スウィートムービー』
ではライオネル・ハンプトンばりのヴァイブサウンドでスウィンギーな
楽しさを追求しているが、その一方で『メトロ』『ハニーサックル』と
オレペコ本来の身上ともいえるジャジーなサウンドやブラジリアン
サウンドも健在である。さらに『蓮』では80年代風のフューチャー
ジャズと邦楽の融合までなしとげてしまった。
前作のクールさは幾分薄れてしまったかもしれないが、
音楽に、(現代日本人の忘れた)「ホットであると同時に知的な快楽」
を求める人にこそお勧めしたい。