言語テストについての本ですが、あまり数値的なことは扱っていません。非常に実践的な本です。私たちがテストをするときに考えるべきことは何か、ということをわかりやすく丁寧に解説してあります。

　また、私たちがテストを行うときに、そのテストで何を測定したいかを明確にしておかなければなりません。この本の第四章では言語テストで測定の対象となる言語能力のモデルを提案しています。このモデルはテストだけでなく、日々の授業の参考にもなるでしょう。というのは、授業とテストはカリキュラムの中で連続体の上に成り立っているからです。したがってこのモデルは、何を教えるかということについて考える土台になると思います。また、この本の最後にはテスト開発のプロジェクトについて紹介してあり、自分がテストを作る際の参考になるかもしれません。