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The Eyes of the Dragon

価格: ¥917
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Hodder Paperback
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子供にはちょっと難しいファンタジー ★★★★☆
舞台となる王家の三代に渡る人々を、伏線と共に周到に描写する前半と
用意された人物と事象が解れるように展開するスピーディーな後半に分かれています。

悪の魔術師に滅ぼされた両親、父母の性質それぞれ受け継いだ兄弟、彼らを支える人々…
描かれた登場人物はみな人間的な厚みを持って生き生きとし、児童書に有りがちな薄っぺらいキャラクターとは一線を画しています。
反面、時間がバラバラに跳ぶ語り口や、暴力から処刑、夫婦の性的な関係にまで及ぶ物語は
「子供向け」を謡いながら子供にはちょっと難しいかなとも思います。
爽快感の残る愛娘へのおとぎ話 ★★★★☆
 Kingにはこういう小説も書けるのだ、と言う事を認識したことが第1の感想です。Kingの英語は確かに初心者向けではないかもしれませんが、今回は愛娘Naomiさんのために書かれたせいか、Vocabularyには余り苦労せずに読む事ができたように思います。
 内容はとても簡単で、どこにでもありそうなおとぎ話です。その中でKingらしかったところは、やはり登場人物の心理を描いている部分でしょうか?それがこの物語の中で重要な役割を果たします。もちろん児童向けの物語ですから、‘The Stand’や‘It’のようなEpicに見られる複雑な構成・描写は避けられています。
 400ページにわたるおとぎ話ですが、読後感は非常によかったと感じています。確かにKing特有の回りくどいPlotは人によっては敬遠したいだろうと思います。そしてこの小説はひょっとすると続編があるかもしれないというepisodeを残して終えられます。もしそれが出版されたなら、きっと読みたくなるだろうな、と言う終わり方です。
 残念なのは、この本までもがFICTION/HORRORと分類されていることで、海外でもStephen Kingの書く作品はすべてscaryと考えられているのかもしれません。全然怖くないので、その筋の好きな人には向かないかもしれませんね。
ナイナー(ドラゴン)は全てを見ていた ★★★★☆
心理的にも怖い作品が多いキングですが、ドラゴンの眼は娘さんのために書いたという異色の作品で、子どもが眠る前におとぎ話を父親が語りかけるような文体です。善良な老王と若くて賢い王妃の間に生まれた2人の王子。外見も良くて、大抵のことに秀でていて、人望が厚い兄に対して、嫉妬を抱く弟はやがて憎悪さえ感じるようになります。邪悪な王室付き魔法使いの差し金で大事件が起き、塔に幽閉される長男のピーター王子と、真実を知りながら王位を継ぐ次男のトマス。絶望的な状況からピーターがどうはい上がっていくか楽しみです。
面白いです ★★★☆☆
キングのファンタジーというと色々言われてしまうのは必至だろうと思う。けれど私はとても面白いと思った。
確かに若干読みづらいけれどこれって日本語だからではないかな。多分、英語だと読みやすいんだと思う。
行きつ戻りつする構成は時にもどかしいけれどそのもどかしさも良かったりする。ラスト近くはテンポ良く、グイグイ読ませます。
長い本をなかなか読みきれない子供には、映像が浮かびやすく良いのじゃないかと思われる。
原書に挑戦しようかなと思っている方へ  ★★★★☆
キングが愛娘のために書いたファンタジーという帯だったので、キングといえども児童書なら易しいかも、と読み始めました。何度かの挫折を経て今回読みとおしました。

ある王国に平凡な王様と非凡な長男、父親そっくりの平凡な次男がおりました。いつのころからか、この王国には邪悪な魔法使いがいて、彼はついに王を毒殺してその罪を長男に着せ次男を傀儡の王として国の乗っ取りをはかります。罪人として針の塔にとじこめられた王子ははたして脱出できるのか、、、
というストーリーです。

父親の関心を得ようとする兄弟たち、悪意はないけれどもこどもを傷つけてしまう親の言葉、兄へのねたみ、ささいなことが積み重なって魔法使いに付け入る隙をあたえてしまう過程はキングの得意とするところでしょう。そのあたりの心理描写を楽しめました。星ひとつマイナスはラストでキングの娘と同じ名前の少女が出てくるのですが、彼女のあつかいが中途半端な気がしました。

英語は正直、難しかったです。単語も難しいし、児童書独特の言い回しってありますね。これが意外と難しかったです。”だってそうでしょう?”とか、”それはずっとあとのおはなし”なんて感じの言い方だと思うのですが、グリシャムなんかには絶対出てこない言い回し。これに慣れるまで大変でした。

でも、児童書扱いとはいえ、キングを読み終えた自信は大きいです。本格的なキングに入る前のウォーミングアップとしていいと思います。