ミニアルバムなので、6曲と少ないが内容は充実したものとなっている。
清楚ではじける歌声が特徴。歌唱力もなかなかである。また、随所にある様々な演出もポイントである。
特筆すべきは、よく伸びる声の質感である。普通、ヴォーカル曲の多くは伴奏に声が負けてしまうことが多いが、本作はヴォーカルが力強く表現されている。
この声と表現力がライブ感を引き出している。とてもキレの良いサウンドだ。
声優ならではの魅力である。
曲構成は起伏に富んでいる。
奇数曲番号はアップテンポではじけるサウンド、偶数曲番号はしっとりとしたバラードを収録。
それぞれ、全く異なる表現を演出している。
濃すぎず、薄すぎない構成がとても良好。中原麻衣ファンでなくても楽しめる1枚である。
通常のアルバムよりもかなり安いので、お買い得の作品であろう。
最後に、録音音質について述べたいと思う。
全体的質感は少し硬質になってしまうが、逆にこの質感が彼女の声質を引き出している。
良い環境で聴けば、ライブのような臨場感を楽しめる。高品位オーディオにも好感触である。
麻衣さん作詞による曲はないのですが、成恵の世界の主題歌を担当した「CooRie」の2人に加え、
栗林みな実さんや、ゲームソフトのサントラに曲を提供している、上松範康さんが参加して6曲を制作。
このアルバムのコンセプトが「全編ラブソング」だけに、ポップサウンドが主体の構成。
CooRieの2人が3曲ずつを作詞・作曲しているので、成恵の世界のOPテーマ「流れ星」を
耳にした事のある人には、馴染みやすいメロディーや歌詞です。