2004年4月、日本テレビ系で放映された、滝沢秀明（タッキー＆翼）・長澤まさみ主演のスペシャルドラマ。共演は、竹中直人、升毅ほか。シェイクスピアによる傑作『ロミオとジュリエット』を現代的にアレンジした作品で、住む世界の異なる男女が一途な愛を育くんでゆく姿を描いた珠玉作。ふたりのピュアな恋を彩る情景も美しく、なかでも黄金色に色づいた銀杏並木のまばゆさは印象的。身なりは貧しくとも、男らしい包容力を湛えた滝沢は頼もしく、また、上品でいながら物怖じしない長澤の愛らしさも心に残る。原作は、“悲劇”の代表作ともいえる物語だが、2008年のロミオとジュリエットが選んだ結末は？　――大学生の樹里（長澤）は、偶然出会った広道（滝沢）と恋に落ちる。しかし、彼の父親は、樹里の父が追う事件の容疑者で……。（みきーる）