短くて一杯話があるので読みやすいのですが、そのせいなのかあまり恐怖を感じられませんでした↓
どれを読んでも、「ふむふむ、半分くらい読んだけど、まだ怖くないなぁ～。最後にすごい恐怖があるのかな？？」と期待して最後まで読んでも全然怖くなかったです↓

本で恐怖を感じるときは、文を目でじっくり読んで頭の中で想像して怖さを高めていくのが楽しいのに、がっかりです↓
レビューを読んでいたぶん楽しみにしすぎていた部分もあるので、余計にがっかりでした。

「怖い本３」は以前発行された「新超怖い話3－彼岸都市」に掲載されて
いたものを、編集、再録したものです。

前巻と同様にこの本の中にも思わず生理的に嫌になるような物が出現している
話が多数あります（「子豚」、「居酒屋」、「交番」、「イヤリング」など）。
また、やってはいけない事をやったために天罰が下った事に関する話
（「100%」、「あちらでのこと」、「ペット殺し」、「コロが出る」など）は
内容が内容だけに陰惨な結末になることが多く、お化けを見て終わりと
いう通常の怪談本とは一線を画しています。

この巻で最も怖かった話は「ロクちゃん」でした。この話は読むだけで
本能的な嫌悪観をもたらします。初めはなんとも思わなかった不吉な出来事が
次第に形作られ、やがて誰の目にも分かるような話になっており、
恐怖が溜まって溜まって一気にクライマックスになるところが怖い。
しかも後日談まで付いており、話がそこで終わっていないところも身の毛がよだちます。
この本は夜中に一人で読むと興奮してなかなか眠れなくなるので休日前に読みましょう。

他社より発売された「新　超怖い話」の３～８巻、およびＱ巻。
「超怖い話　彼岸都市」より平山氏担当執筆分からセレクトされた怖い話。
表紙からして、もの凄く怖い。夜に読むと後悔します。

しかし。薄いので多少読みごたえに欠ける事と。
ページ数を調整するためなのでしょうか？

「怖い話<２>」の２１話「見える人」と同内容のものが第７話として収録されている点がマイナスです。
とは言え、実話の恐怖を疑似体験するにはオススメの一冊です！