前作「スウィンギン・キャラバン」と同じく彼女の持つ翳りととぼけた色っぽさ、そして普通？の人とはなんとなくずれている明るさのバランスが取れている１枚。

ただ、少なくとも彼女が書く曲（メロディ）に、前作からの違いがあまり感じられないにもかかわらず、音がガレージロックぽく聴こえるのは、ドラマーの違いなのだろう。そういった意味では前作の路線を踏襲しつつマイナーチェンジを図った一枚となっている。

そもそも、メロディ、声、そして唄い方に他の追随を許さない個性を持つ彼女は、その個性ゆえに大胆なモデルチェンジを図ることは難しく、マイナーチェンジを繰り返すことによって進化（変化）を遂げるタイプのアーティストなのだと思う。

前々作「パブロの恋人」とその前作「愛のポルターガイスト」の2枚が自分にとって愛聴盤とならなかった。それはマイナーチェンジ（ただし彼女にとっては大胆なモデルチェンジ？）が上手くいっていなかったことが理由だったのかもしれない。

いまでも、この2枚における彼女は、前述のバランスが取れていなかったのではないかと感じている。

それにしても、彼女はその姿も声も歌い方もちょっととぼけているのにどうしてこう“いつも”色っぽいのだろうか。男の僕から見ても不思議な色っぽさだと思う。

ほかのレビューは全て5ッ星。 ほめちぎっていますが 私はこのアルバムに満足出来ませんでした。 前作同様、今作にも 天才小島麻由美の 天才たる所以である 予め懐かしいメロディーが 聴かれなかったからです。

小島麻由美さんは昔からずっと気になるアーティストではあったのですが、
今回元デキシード・ザ・エモンズのハッチがドラムで参加しているとのことで、試しに聴いてみたところ、小島さんのサーカス的な音楽世界とハッチのドラムが実にうまく融合していてすごく気に入ったので即買ってしまいました☆

特にハッチらしいドラムが聴けるのは「眠れない夜」かなぁ…

そしてアルバムを聴いているうちに昔の小島さんの曲をコンプリートしたい欲求が爆発！
今さら遡って買い集めているところです(*^_^*)

最近小島麻由美さんを知り一気に大ファンになりました。本当にバラエティ豊富で最高です。思わず笑顔になってしまう曲から甘い曲まで。暗がりでメリーゴラウンドを聞くと切ない気分になります。本当にあの声は胸に響きます。

強力な個性とソングライティング、アレンジ、
そして、聞けば陶酔してしまうほどの魅力的な声で、
確かな、彼女だけのオリジナリティを確立してきた、
小島麻由美。

さらに、アルバム毎に様々なサウンドで
私たちを楽しませてくれた彼女ですが、

今作も、安心して楽しむことが出来ます。

練り込まれたアレンジに、彼女の歌唱がよく絡み、
聞いていて、うっとりしてしまいます。
相変わらず、キュートで、艶のある、素晴らしい声だと思います。

初めて彼女に触れる方も、きっと楽しめる作品だと思います。

楽器の各パートがカッコイイのも、彼女の作品の聞き所。
バンド全体が小島ワールドを確実にサポートしており、
みんなで楽しくプレイしている感じがよく伝わってきます。

聞いてて、とっても幸せになれる、楽しく聞ける、
素晴らしい良作です。

オススメですよ！