子どもの頃、チェルニー40番を始めたところで稽古を辞め、ここ2，3年、趣味でピアノを弾いている者です。欲しいと思っていた楽譜が多く入っていたので購入しました。これまで耳にしていた様々なメロディーを、自分でピアノで再現できてとても楽しんでいます。

が、指使いの記述が全くなされていない楽譜が多々あり、それがとても不親切です。あと、もともとピアノ用にかかれたであるはずの楽譜も、編曲で簡素化されているものもあり、音の重厚さに物足りなさを感じる場面も多々ありました。

ただ楽譜は見やすいです。１ページに4段から5段、１段には4から6章節しかないので音を拾いやすいです。同じ曲でも、他の楽譜では音符で真っ黒に見えて、弾くのを逡巡していた曲も、是非弾いてみようと思わせられます。

個人的な好みですが、シューベルトの子守歌の編曲は絶賛します。持っている楽譜の中で一番素敵です。

気軽に、有名なあの曲もこの曲も弾いてみたい、と思う方には損なお買い物ではないと思いますが、これまで純粋なクラッシックのみを弾いてきた方、音に重厚さを求める方には、もしかしたら物足りないかもしれません。

ちなみに、http://www.rittor-music.co.jp/hp/score/piano_data/06417105.htmlで、曲のイントロ部分40秒の演奏が聴けます。まずはお試しを。