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讐雨―刑事・鳴沢了 (中公文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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まずは、一つの集大成か ★★★★★
著者は前作で、実父の死による帰郷とその忌引き休暇中に、ふるさとで父のし残した時効事件の真相に迫る、などというかなりの変化球を見せたのだが。。。。

今回は、ある意味非常にオーソドックスに、警察署を中心に連続少女誘拐殺人犯に関わる事件の予想外の展開を追う、謎解きとしても、サスペンスとしてもなかなかの手応えの作品となった。
初期の作品では、主人公鳴沢了の前には、必ず非常に身近で大事な人間の死があった。それがいつも読後の読者と多分その後の主人公の人生に重いものを残す、という感じがあった。
それが、前作から、ごく身近な愛すべき人、主人公の人生にとって重要なヒト、の死に主人公が深く関わることがなくって、ちょっとほっとしていた。女性がらみの悩みも、主人公は得意ではない分野だから!ちょっとお休みであったことも、事件に集中できてよかった。

その意味では、これは本シリーズの一つの区切り。一番の傑作だと思う。
さて、これからどうなるのか。
楽しみでもあり、怖くもあり。
シンプルかつ重い、鳴沢シリーズ第6弾! ★★★★★
情景描写…登場人物の心情を天候や風景、周りの様子によって表す小説の技法

この作品では常に雨が降っています。
私たちの周りにじとじととまとわりつき、言いようのない不快感をもたらす、あの雨です。
この雨が本作のなかでどんな意味を表しているのか、なぜ『讐雨』というタイトルなのかは、小説を読み進めていけばわかるでしょう。

この作品は、連続少女誘拐殺人犯逮捕とその帰り道に鳴沢が巻き込まれた爆弾事件から始まります。
第一章は作品の魅力(=事件の深刻さ)を存分に読者に伝え、第二章では事件に横たわる謎が少しずつ解き明かされていき、そして第三章ではスピード感のある事件の結末に至ります。

シンプルな構成で読み易いなかにも、どっしりとしたテーマの重さが伝わってきて、非常にいい作品だと思いました。
今回、鳴沢とタッグを組むパートナーは複数おり(聡子・石井・井崎)、今まで作品で見られた鳴沢の単独行動はあまり見られませんが、それでも彼の生き様が伝わってくるし、事件を扱うチームの中で奮闘する新しい鳴沢了が見れます。

そういった意味では、これまでシリーズ5作品を読んで来た読者にも決して読んで損はさせないし、鳴沢の魅力を再認識できる作品になっていると思います。

…さて次回作はレビューを見る限り、評判はあまりよくないですが、どうなることやら^^;
「面白い」とだけコメントしたい。 ★★★★★
ちょっとレビューが書きにくい作品。
なぜかは、読んでのお楽しみ。
ただ、言えるのは、
鳴沢了は、すごく成長しているということ。
2008年に読んだことで、いろいろ考えることが多い作品。
シリーズものであるが、この本に限っては、単体で読んでも十分だと思う。
またもやハードボイルド! ★★★★★
刑事 鳴沢了シリーズ第6弾。
私の超お薦めシリーズだが、
中公文庫が本屋で目立たない存在のためか、
あまり売れていなさそう。。
今回も魂の刑事・鳴沢が走りまくります。
恋の行方も気になります。
是非、1作目から読んで下さい