現実を知らないにわかファンへ
★★★★☆
南アフリカW杯の日本戦4試合についてサッカー先進国がどう報じていたかが記されている。これまでこういった書籍がなかっただけに新鮮に感じられる。にわかファンにはセルジオ越後的な発言が耳を傷めるかもしれないが、現実を知らないにわかファンにこそ手にとって欲しい。また、ここから未来への日本代表の課題も垣間見れる。今日初陣のザックJと比較するのもおもしろそうだ。
ナナメ読みするにはちょうど本
★★★☆☆
南アW杯は、守備が中心の戦い方だった日本。
実力が上の相手に対する戦い方としては、間違っていなかったと思います。
あれだけの結果を出したのですから。
でも、他の国から見たら「つまらない試合」だったことでしょう。
本書はその部分について書かれています。
本書を読んで私が面白いと思ったのは、試合を中継している各国のアナウンサー(?)がサッカーについて本当に詳しかったことです。
クロウトにしかわからないような技術的なことを、わかりやすく中継していました。
ザッと1時間位でナナメ読みするにはちょうど本です。
でも、もっと深い内容を期待する人には物足りないかもしれません。
ずるい
★☆☆☆☆
この本を読んでいて、海外メディアの日本への報道を中立的な観点で追っているのではなく、何か恣意的に切り貼りされている様な印象を受けました。
イタリアにとっての南アW杯第1戦を終えたリッピ監督は今大会の印象に関する質問に対して「韓国と日本がいい」と答えました。
つまり日本代表のカメルーン戦を見て高評価を与えたのですが、そのことについてこの本では一切触れられていません。
一方、カメルーン戦後、メディアセンターの横にたまたま居合わせたという、名前も経歴も記述されていないオーストラリア人の記者が日本の戦いぶりに憤慨していたことは書かれていました。
名将リッピの公式な場での発言より、たまたま居合わせたという匿名の記者との立ち話を載せる事に私は明らかに何か考えを誘導しようと言う意図を感じました。
この本は世界が日本代表をどう評価したかを知るための本ではなく、
著者である木崎さんの考えを読者に植えつけるために、意図的に情報を取捨選択し並べられたものだと感じました。
勿論、著者が主張することは自由ですが、なぜライターである木崎さんは自分の考えを自身の言葉で語らないのでしょうか。
他人の言葉を恣意的に並べ、あたかも世界の一般論であるかのように自身の考えを植えこもうとするのは、ライターとして卑怯だと思いました。
なんというか・・・・
★☆☆☆☆
このひと,ナンバーやらサッカー批評にやたら顔を出すというか・・・書きすぎ。
新書だからこの程度の文章で商品になるんだろうが,深みも何もない。
文章化ではなく【ライター】だから,まァこんなもんでしょう。
☆1つ付けるのもどうかと思う。
日本のサッカーライターのレベルの低さ
★★☆☆☆
日本のサッカーを世界がどう報じたか。
中々好奇心をそそる内容であるが、中身は単なる新聞等の切り抜きを貼り集めたと言った感じで、著者自身の分析がめちゃくちゃ甘い。
最後の”もう日本は、「世界がどう報じたか」を気にしすぎないことが求められる”、”美学とスタイルは、自分たちで決める。”で何じゃそらとなってしまった。外からの視点の必要性という着眼点はよかったが、そこからの展開力が皆無だった。外からの視点を踏まえた上での、著者自身の考えを、もっとしっかり書いて欲しかった。自滅を恐れ、抽象的な表現に終始しているように感じた。世界の報道を見るだけなら、サイトは山ほどあるし、海外サイトも翻訳サイトを使えばある程度は見れる。
2010WC後2大古株ライターの自滅で、新世代のライターの一人である木崎さんに期待していましたが、WC終了直後の驚異的なスピードでの発行だが肝心の分析がおざなりという、WC熱冷めやらぬ間に便乗して売り出したいと言う魂胆が透けて見え、ガッカリしました。
木崎さんは以前取材不足を露呈されていましたが、金子達仁の門下生とあって、彼のように堕落しないで欲しいと切に願います。