ブリーダーズ、フランク・ブラック以前にこのボストンの4人組がいた。力強いアコースティック・サウンドとマイナー・キーをひけらかすラテン・ポップ勢に対し、ピクシーズは勢いと簡潔さで勝負のハードコアな演奏で挑んだのだった。
ピクシーズ最初のフル・アルバムは、彼らの全アルバム中もっとも飾り気のない内容で、ザラザラした質感と甲高いヴォーカル、挑みかかるようなドラムスが特徴的。楽曲には徹底してハサミが入れられ、必ずしも必要でないと判断された音は容赦なく切り捨てられた。ヴォーカルのブラック・フランシスは、ラリった一行やユーフラテス川について金切り声で歌いつつ、不可解さと異常性を交互に演出している。当時「ミセス・ジョン・マーフィー」と名乗っていたキム・ディールもハイライトとなる「Gigantic」の盛り上げにひと役買っている。これは子ども時代ののぞき趣味をテーマにした不気味なアンセムだ。演奏は整然としたものではなく、聴きやすくはないが、メロディーの美しさは折り紙つき。ノイズに隠れていたフックが不意に現れ、リスナーにガブリとかみつくのだ。(Douglas Wolk, Amazon.com)
でもこれレコードしか持ってないんだよね俺
★★★★★
ロックバンドを組んだことのある人だったら、ホントにノリに乗ったときのギターは、ここで鳴らされているような音がすることを知ってるはずだ。
今の日本やアメリカのメジャーバンドに顕著な、豪勢なのに全く中身のないギターサウンド。普通にギターをつないでアンプから音出したらあんな迫力「しか」ない音が鳴るわけがないでしょ?
プロデューサーの手垢にまみれ、まるで殺菌プールに付けられたような音楽。
音圧を気持ち悪いぐらいに上げられ、サビは豪華にキャッチーに。歌詞は「分かりやすいかっこよさ」でご提供。
そんな音楽に「別に意図していないのに」No!を叩きつける、大学中退デブの素晴らしき狂演がここにある。
歌詞カード入ってない
★☆☆☆☆
くだらない解説しか書いてないです
なので輸入盤で十分
歌詞楽しみにしてたのでショック
自分で訳すか・・・
衝動!
★★★★★
衝動に突き動かされる…ただそれだけ負かり通るアルバムである。
パワーがみなぎる時に聴いてもらいたい。
メジャーデビューミニアルバムとのカップリング
★★★★★
名盤、サーファー・ローザのお買い得盤。
コレクターでカム・オン・ピルグリムも別で揃えようというのでなければこれで問題無し。
メンバー自身「季語の無い俳句のようなものだ」と語る歌詞もありきたりなロックバンドのそれとは一線を画すものなので余程英語に自身がなければ日本盤を入手して欲しい。
オルタナの重鎮スティーブ・アルビニの手がけた前半サーファー・ローザのみならず
独特のひねくれたポップさを持ったカム・オン・ピルグリムもオマケとして聴き流すには惜しい佳作。
サーファー・ローザで独特の世界観を轟音にのせる手法を確立して、その両方を消化した次作に続く。
もしピクシーズがいなければ、ロックは今以上に廃れてショボイものになっていただろう。
ピクシーズこそROCKだ!
★★★★★
一切の無駄が無い。ピクシーズの音楽は全て、鳴らされるべき音が鳴らされている。シンプルであることは難しいことだが、ピクシーズはそれを難なくやってのける。まさにSimple is best!だ。
サーファーローザは、かなりマッドで暴力的な音楽だ。そして安っぽく、激しく壊れていて歪みまくっているが、同時に最高にビューティフル!な音楽でもある。セカンドの方がわりと高く評価されているようだが、それは大きな間違いと言える。ピクシーズの本質はサーファーローザにあり、そして傑作と言えるのもサーファーローザだ。