フリー・ジャズ直前まで
★★★★☆
新宿のTOWER RECORDSで5月5日16時から1時間、坂本龍一・大谷龍生・山下洋輔のスコラ2に関するトーク・ショーがありました。選曲者・山下洋輔は1969年以降は自分のスタイルを作ってしまったため、ジャズ全般を系統的に聴くような聴き方をしていないとの理由で本巻は1962年のセシル・テイラーまで。山下が「子供の頃から自然に触れてきたものを順に上げてきたというところ」で、きわめて個性的な選曲になっています。フリージャズ直前までで、かえってジャズの骨格が見えるかたちになっているようです。なお、坂本龍一によると山下のプレイ・リスト初案はもっと個性的だったそうです。
Scholaは『ドビュッシー』『ラヴェル』『ロック(ベースとドラムス)』『古典派』と年3巻くらいのペースで続くそうです。レーベルを超えて自由に選曲しているせいでしょうか、著作権のせいか、価格が高いのが難点です。
2010年5月NHK教育テレビ版「音楽の学校」のジャズ篇(4回)は音楽的な入門講座として水準の高いものでした。DVDで発売されるといいですが、価格が高いのは困ります。