kinkiを聞き初めて、まだ日が浅いもので
少しずつ過去のアルバムを順番（I H G F）に聞いているのだが、
全てにいえることだが、アルバムの楽曲の良さに驚かされる。

特に、このHアルバムは結構好きで、繰り返し聞いていたのだが、
7曲目の剛ソロの「breath」から8曲目のインストメンタルへの流れは、危ない。

剛が色々な歌い方するのが、少し苦手だったはずなのに、
彼の声にはまってしまう・・あの声は興味のなかったはずの彼のソロワークにまで連れて行ってしまう。

かなり、入り込んでしまう世界なので、危ない。

KinKi Kidsの近年のアルバムCDは、収録される曲順も工夫されていることを毎回感じさせてくれますが、本作は特に一曲目から最後の曲までの流れが聴いていて心地よい一枚です。一個一個の曲の存在感も大きいのに、アルバムの中にこうして配置されてより曲の魅力が引き出されているのがすごいところ。１曲目のArabesqueから９曲目のビロードの闇まで流れの途切れをまったく感じさせません。７曲目と９曲目ビロードの闇の間に挿入されたインスト、WATER SCREENが流れを途切れさせない上で効果的に効いています。底抜けに明るい、といった曲は９番までは無くて、ビロードの闇で一曲目からの流れが昇華して１つにまとまる高揚を見せます。
10曲目から13曲目までは流れからは逸脱しますが魅力ある楽曲たちのオンパレード。未完のラブ・ソングの壮大なスケールはQueenの楽曲を連想させてくれます。

アルバム収録中に２人の声がシンクロして、どう聞いても１人の歌声に聞こえる、ということが多かったそうです。
長年KinKi Kidsとして２人でやってこられた２人だからこそ、そんな風になるんでしょうね。

アコースティックな雰囲気からバラード、ロック調など１曲１曲が印象に残ります。
注目されるのはやっぱり「恋涙」だと思いますが、その他にも気に入る曲が絶対見つかるはずですよ＾＾

この曲あたりから光一さんのソロ形態が確立されてきた「Love Me More」。
川口京吾さん提供のかなり難しい歌を完全に自分の世界観へ取り込んで歌いきる剛さんの「Breath」。

１人１人がアーティストとしてやっていけるKinKiだからこその魅力がたくさん聞ける１枚です。
悩んでいる方にはぜひ思い切って欲しいですね＾＾

KinKiのアルバムは、お２人自身が言うように１曲目は大変インパクトのある楽曲です。「Arabesque〜千夜一夜の夢〜」は、始まりが英語詞。きっと光一さんじゃないかな?と思わせる透き通った声です。スタートからパッと目を覚ますような印象を与えられます。そして３曲目に２人の合作「恋涙（レンルイ）」です。「恋涙」は剛さん作詞・光一さん作曲です。詞が相手の男性を一途に想い、けな気な中にも力強さのある女性の心中を描いたものです。メロディーは、私が思うには力強さが前面に感じられるメロディーだと思います。けど、やっぱりどこか女性のけな気さと言うか相手を思うが故の柔らかさが感じられます。また、５曲目の「キミハカルマ」は、「恋涙」とは逆に男性詞の楽曲です。触れたくても触れられない女性、何度でも生まれて何度死んでも巡り会ってしまいそのたびに恋に落ちてしまう、けどやっぱり核心に触れることはできない。そんな永遠の恋を描いています。１３曲目「９９％LIBERTY」は、遊び心ある楽曲だと思います。付属のDVDにこのPVがありますが、やはり漫画チックで楽しめるPVになっています。アップテンポで親しみやすい楽曲です。上記以外にもたくさん素晴らしい楽曲があります。ファンでも、ファンじゃなくても是非聞いてもらいたい１枚です。

聴きごたえ見ごたえ十分です。二人の声が重なるととても心地よく何回聴いても全く飽きがきません。初期の頃を思うとすばらしい成長があったなと感じるアルバムです。ライブに行って生歌を聴きたくなります。ディスク２のPVも面白く楽しいので是非オススメしたいです。