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スタータイド・ライジング (下) (ハヤカワ文庫 SF (637))

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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宇宙イルカになりたいなら、ぜひ ★★★★★
 この作品のラストは、個人的なランキングで、アーシュラ・K・ル・グィンの「所有せざる人々」と並んでベスト1である。~星界に今潮が満ちる~なんて素敵な言葉だろう。でもそれは、思考がイルカ流になっているからなのだ。主な登場人?物(登場アースリング)は、イルカである。ブリンの作品は不思議だ。自分が嚢環の集積体であったり、巨大なクモであったりすることを想像せざるを得なくなる。そういう意味では、自分がイルカであると想像する本書のハードルは、そんなに高くないのかもしれない。だが、最初は結構疲れた。海洋哺乳類の思考パターン、行動様式を前提にストーリーが展開する。

 私の知り合いのSFファンはこの時点で挫折した。しかし、このイルカたちのなんと魅力的なことか。クライダイキー!の超イルカ的資質、キーピールーの超絶ドライヴテクニック、そして悪役タッタカ・ジムの秘められた出生。いつのまにか自分はイルカの世界からものをみている。

 なんとかここを乗り越えて、イルカになりきり、最後の『ハイク』を味わってほしい。人間になんかかまっていられない。スペースオペラここにあり。

徹夜して読んでしまった。。 ★★★★★
初めてのブリンの本であったが、とても綺麗な本のタイトルに感じられたので何となく上下巻買って帰った。この本を初めとするブリンの「知性化」シリーズには独特の世界観があるため、「知性化」や「列強諸族」の関係・用語など、最初は少し判り難い部分もあり、また、異なる視点でのストーリーをつなぎ合わせていく文体により、同様に最初は違和感を多少感じた。しかし、これらはごく最初! の戸惑いの過ぎず、やがて世界観や文体に馴染むと、そこからは壮大な光景が頭の中を駆け巡り、やがて結末に収束していく様は、読む者を飽きさせず捕らえて離さない。当然ながら、私もブリンの世界に捕らえられてしまい、結局徹夜で読んでしまった。大おすすめの本というところでしょうか。