読み応え十分な内容!
★★★★★
彼の死後発表された唯一の伝記です。
彼が天才指揮者として世界に知られるようになるまでの過程、
父親の威光への苦悩、自身の音楽感に対するオーケストラの反発など、
かなり事細かに描かれています。
これを読むと、彼の奇行(突然のキャンセルなど)についても、
かなり理解できるようになると思います。
現在の指揮者の中に、もう彼のようなカリスマをもった人がいない、という現状。
クラシック音楽が大衆化された反面、
その音楽作りがルーティンワークになっていないか、
音楽を表現するとはどういうことか、
いろいろ考えさせられました。