広場恐怖症X鼻血
★★★☆☆
正確には#00〜#99で全99曲。
正直内容が薄いです。正味20〜30曲くらいのミニアルバムを無理矢理、100曲にぶった切ったくらいにしか思えなかった。
とくに#21〜#34は一曲3〜4秒で、一言、二言言葉を吐きちらしただけの楽曲群で、阿呆みたいにトラックが進むだけなのが酷い。聞き終えると物足りない感じ。
100曲入りシングル作ろうなんて、常軌を逸脱したこと考えるぶっ飛び具合は評価しますし、病んでいるといえば病んでいるのかもしれないが…。
同じ値段払うなら、FROZEN CORPSEのほうが収録時間も多く個々の楽曲も際立っているし楽しめる。こちらは前半体感スピードはそれほど速くはないが、#26からの工事現場さながらの糞やかましい超高速ブラスト楽曲群は聴く価値あり。
ザ!グラインドコア
★★★★☆
タイトル通り王道なグラインドコアって感じです。 ドラムマシーンを使ってかなり高速です。 マシンガンのような音がして爆音好きには非常に気持ちの良い作品に仕上がっています。 ですがやはりグラインドコア特有で収録曲の数がハンパないので初心者は途中で飽きる事が多いと思います。 初めは究極な高速ドラムが非常に感動的ですが今回の作品はボーカル、ギターの存在が薄くドラムを完全に重視した仕上がりなので確かにグラインドコアの特徴はつかんでいるんですが、音自体に重みがあるかは明確ではありません。 簡単に言えばスピード重視でパワー不足って感じです。 何よりボーカルの生々しい叫び声があやふやになってしまった事が一番のパワー不足の要因であると思う。 ある意味ではパワーもスピードも均衡を保つ事が大切であるのかもしれない。 均衡を保った上で両者を追求すれば今後このバンドは歴史に残るグラインドコアバンドに並ぶと思う。 今後の活動に十分に期待したい!
ついにふっ切れた
★★★★★
前作までの彼等は、マシーンドラムの抱える「無機質さ」を押さえつつ、ある程度のブルタリティーと早さを両立させていた。
ところが今作には、そんな気遣いなど一切存在しない。マシンでしか実現できない早さを武器に、「僕たちはイカレ集団ですよ」とひたすら喚きたてる。
これまでイマイチ煮えきれない部分を抱えていた彼等だが、このアルバムに置いて最早迷いなど消え去っているのだろう。ある種の開き直りとも言える感情が、作品のイカレっぷりを確実に冗長させている。
いずれにしろ一聴の価値あり。圧倒されるか、それとも激しい嫌悪を感じるか……だが確かに、リスナーになんらかのリアクションを起こさせる。
ジャンルに関係なく、エクストリームミュージックとはそういうものだろう。
何もかも病んでやがる。
★★★★★
8cmシングル20分弱にぎっちぎち100曲(一曲目から巻き戻すともう一曲あるため)詰め込んだ悪魔のショートカットグラインド地獄。十秒前後の楽曲に、ドラムマシーンに人間には叩けないスピードのビートを叩かせ突っ走る。ビートが完全に音の層を形成し、聴き手はそれに成す術もなく飲まれていく。それでありながら楽曲構成はないがしろにされることなく、確かな品質を保証。前作"FROZEN CORPSE~"より完全にパワーアップ。トラック間のギャップがほぼゼロで、イカレた楽曲群がマシンガンのように連射されることもあり、聴き手はただ呆然とその業の深さを眺めるしかない。お勧めは#35~#46のSODOM交響曲群。
また強烈なノイズを交えたサンプリングで構成された楽曲がけっこう多いのも特徴。そこに込められたメッセージも極めて陰惨でカルト的(#21~の曲名を参照)。ここでも彼らの音楽的成長?が見て取れる。悪意と業をそこら中に渦巻かせる8cmシングル。良識派およびそれを自称する人は聴かないことをお勧めします。
狂ってます。
★★★★★
割とまともだった気がする「Frozen~」から驚異の進化だと思います。
さすが天才だか鬼才だかのスコット・ハル、ブラストビートが前作の比じゃないくらい速い。
途中にはさんだサンプリングメッセージがやばすぎ。日本盤出したら絶対抗議が来ますね。