タテさんのライヴの求心力のものすごさ。
生半可な気持ちでは聞けないのですが、それをピアノと歌だけで、一人でやりきっとるのがすごいです。
声がうわずるのもミスタッチもかえって、いい。ライヴやねんから。
そんな鬼気迫るライヴをやりながら曲間でこのライヴの会場である「教会」という建物自体にお礼言うとるシーンが見れるDVDもいいですね。

どうやっても満点以下は付きませんが、ただ、この時点でライヴでは演奏していたはずの「君は今」が収録されてないのがちょっと残念。

こころがざわざわ騒ぐときは、自分の大好きな歌を聴いて、おもいきり息を吸い込いこんだら気分が落ち着きます。そして、いっぱい水を飲みましょう。

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あのひとのように　なりたくないわ
そう言ってたわたしは　いますでに
プライドにかためた　そのひとに
なってしまったと　気づいて

正しい自分を　自分だけを
見てきたはずの　この岐路にて
ご想像を絶するほどに　いま
偏る小さな　石になった

溶かして　溶かしてしまいたい
いますぐに　なんとかして
溶かして　溶かしてしまいたい
いますぐに　なんとかして

タテタカコ「えのぐ」『羊狼』より
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ライブ・アルバム『羊狼』の一曲目に入ってます。ピアノ一本でのライブ音源で、ぴんとはりつめたライブでの空気感がまざまざと思い出されます。ああ、懐かしい。秋になったら、またタテさんのライブへ行きたいです。秋になったらです。

ふと顔を上げたときに、目に飛び込んできた風景が、まるでぼくが思い浮かべていたのとは違うものだった、そんなことがよくあります。とんだ自分の思い違いにびっくりするのですが、すぐに目を伏せてしまうのではなく、その時にすーと息を吸い込むことができれば、また違う風景が現れることもあるんだと思います。きっとえのぐが乾いてるだけなのです。

少しずつゆびで溶かしていく。なかなか難しいことですね。少しずつ、少しずつ。