私の場合、偶然、テレビで吉永さんのアメリカ朗読ツアーを見たことが、この本の購入のきっかけになりました。吉永さんは、何の飾りもないステージに立ち、被爆者の詩を一つ一つ心を込めて読み上げていました。アメリカのお客さんはみな、涙を流しながら、じっと朗読に聞き入っていました。平和のために出来ること、それは私たちひとりひとりが原爆の歴史を語り継いでいくことなのだ、ということを思い出させてくれる貴重な一冊です。