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生徒が変わる卒業研究―総合学習で育む個々の能力

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京書籍
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学習意欲が湧く「卒業研究」 ★★★★☆
 昨日(2/19/05)は東京大学附属教育中等学校で公開授業があった。中高一貫校で総合学習のモデル校である東大附属では高2〜3の2年間で「卒業研究」に取り組んでいる。全国学芸科学コンクールで受賞者を数名出す成果をあげている。公開授業(2月)と秋の銀杏祭に卒業研究論文を参加者は閲覧できる。そのノウハウと成果をまとめた一冊である。
 「学習意欲低下」「学力低下」という言葉はこの学校には当てはまらない。昨日学校で読んだある卒業研究は「少年犯罪〜少年法」を取り上げていた(本書には未掲載)。重松清さんの小説『エイジ』を読んだのがきっかけで少年犯罪に興味を持ち、重松清さんの講演会に行ったり、弁護士や裁判官に質問したりして、少年法について調べ始める。難解な表記の少年法を個々の項目に関して《実際と説明(=現在までに適用があったか)》《解釈(=自分のことばで直す)》《意見》の3点にわけて整理した。《実際》《解釈》《意見》を区別していくという作業を積むこと、これ自体が大きな「学び」だったと思う。この生徒は重松清さんの小説以外にも少年刑務所の実態を書いた本を読み進めていた。これこそ「学習意欲」のなせる技である。