購入すべし!
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実践が禅ならば、先ずは購入して読むべきです。
禅に興を覚える人ならば、この本の内容が、月を示す指先に更にレーザーポインターを付けていることに気が付くでしょう。
使える手法を見付けた後。
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牧人がトレーダー、牛が「使える手法」。
漸く見付けたので、家に帰って高いびき。
誰に遠慮が要るものか。
お天道様が高く上った後でも、グーグー寝てしまう。
この時点で、セルフ・サボタージュ。
いつまでも寝てるなよ、ってんで、夜おっそく起きて見て
家の外に出て見ると、冴え冴えと照らす月明かり。
何十億年も前から、地上を照らして居たんだってさ。
マーケットの寿命よりも、もっと長い。
トレーダー一人の寿命よりも、もっと長い。
システム一つの寿命よりも、もっと長い。
いや、逆かも知れんぞ。
頑丈なシステムだったら、人間一人分の寿命よりも長いかも知れん。
冷え冷えとした月明かりを放つお月様に
思わず手を合わせたくなっちゃう人は、どうぞご勝手に。
アレをしちゃいかん、コレをしろ、なんて誰も言いませんから。
人生も相場も、その人の自由。と言う事は、その責任は・・・いやいや
この第7レベルまで来た人なら、言う必要も無い。
しかし、この後、まだ、先がある。
人もシステムも居なくなるんだそうな。
私なんか、寝過ぎないように、起きるのがやっと、ですから。
一生レベル7に居るかも知れない。
でも、相場で食べて行ければ、それでいいや。
以上、阿呆のひとりごとでしたー。
無ーっ、無ーっと牛になる
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「十牛図」は、人の中にある仏性の追求を牛を探し出して連れ帰る過程になぞらえて段階的に示したものである。古くから禅宗では平易な入門書の一つととされてきたそうであるが、本書はその「十牛図」を著者が禅門の修道者に道場で講義した録音テープを文字におこしたものである。
専門の講義なので難しいか、と思ったが、文章は大変平易である。なかなかわかりやすく、身近でうなずけるところもあり、求道の士でなくても充分人生を考える一助を与えてくれるものになっている。昭和28年になされた講義であるが、ちっとも古い感じはしない。世に禅問答と言われるわかりにくい話ではなく、楽しいく考えさせるたとえ話も多い。
図は、徳力富吉郎の版画が挿入されていて、その切り絵のようなタッチも親しみやすい。
「無ーっ、無ーっとやっておれば、必ずパッと目のひらく時がある」と禅宗の修行者に説くところは、追っている仏性という牛は実は自分自身である、結局は自分に帰って来る、ということをはじめから示唆しているようで大変面白かった。
追い求めた牛を馴らして連れ帰り、やがて牛も我も消え、全て皆一つの世界となる。そこからまた現実の世界へと立ち戻っていく。。。実際はずっと奥の深い講義なのかもしれないが、禅とはこういうものか、と初めて触れるものにもその世界の一端を楽しくみせてくれる本である。