スシローは以前から関心があったものの、
いわゆる郊外店が多く、行動範囲内にはなかった店。

以前、地方で一度、訪れたことがあったが、
他の回転寿司とは違う寿司への玄人的なこだわりを感じた。

「23区内の地の利のいい所に出店してくれたら、もっと利用できるのに」

とは思っていたもののなかなか縁がなく、
今回、この本を書店で見つけ購入した次第。

スシローの歴史や内部の仕組みが詳しく述べられ、それぞれ、
マーケティングやブランディングのスペシャリストが語るという手法は、
専門分野なだけに具体的でわかりやすかった。

カラーを含め、写真がふんだんに使われ、
語る人たちの顔が見えるのにも、親近感を感じた。

ただし、この本を読むと間違いなくスシローの寿司が
食べたくなるので、近くにない方は要注意。

最後に、一般的なビジネス書の読者としては、
「会社は９９パーセント社長次第」という意識もあるため、
スシローの社長の言葉で、もっとスシローを語ってもらいたかったという思いもあり
（やっぱり、自社のことですから）。

ゆえに、マイナス１☆で上記の評価。

顧客満足度が、外食業界でNo1となった、あきんどスシローの
秘訣がポイントがまとまっている本。


驚異の原価率、セントラルキッチンを持たないといったポリシーから
スシローが持つ本質的価値をブランド醸成に使っていったこと、
感染力を持つ言葉で伝えたこと、スタッフが頂点の組織構築など
多くのポイントが浮かび上がっています。

店舗のご経営をされている方、
他の業界にも生かせるであろう考え方がわかる本です。