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ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: エンターブレイン
Amazon.co.jpで確認
いれかわりものに終わらない新しさを感じる佳作 ★★★★★
男女のいれかわりものは昔から多々ありますが、本作は5人の男女の中でランダムに頻回に入れ替わりがおこる、同性同士もあり、短時間で終わる、絶対的な力を持った存在によって引き起こされるという奇妙なものです。そのため入れ替わりによる戸惑いよりも自分のプライベートをのぞかれる恐怖、および「ふうせんかずら」なる未知の存在に自分の行動をひいては生死までも操られることの恐怖が描かれています.ラストで誰が死ぬかを決めろと迫られる5人、そして結末はなかなかぐっとくるものがありました.どんどん新しい形が現れるラノベこそ、最先端の小説分野だと思います.
ジャケ買いで久しぶりに当たりました ★★★★☆
定番の心身入れ替えもの。
対象を男女ではなくグループにしたのは面白い発想だとは思いましたが、
読者がキャラを掴みきれていない1巻目からこのネタをやったのは、
正直、冒険だと思いました。
なので最初は若干混乱する人もいるかもしれません。
2巻目か3巻目でやれたらベターだったかも。

文章は背伸びしている感じ。
きれいに表現しようとしてる感じは伝わりましたが、正直まだ荒削りです。
基礎はできていると思うので、読みづらくはありません。

安易な萌えに走らずアイデアで勝負したのは高評価です。
☆5つに値する作品ですが、まだまだ伸びしろがあると思いますので、4つにしました。
今後の成長に期待します。
消化不良どころじゃない… ★★☆☆☆
・中身が入れ替わる設定
・主人公達の青春エンジョイ
・某部活アニメにそっくりなイラスト
と、評価できる点は多々あるのだと思うのです。

が、これらはあくまでストーリー、本筋を彩る脇役であり
それらがどんなに良かろうと肝心の中身が無いのでは
小説としてはお話にならないのでは無いのではないでしょうか?
この作品はまさにそれで
本当に中身がありません。

まず、本書中最大の謎は最後まで解決しません。
いくら受賞作品で続編が決まっているとはいえ
放置しっぱなしは酷すぎると思います。

それと、著者の伝えたい事がサッパリです。
私の読解力云々の前にメッセージ性ゼロです。
こんなキャラ達がいてこんな状況になったら
こんな風になるんだろうな〜。
をそのまま書いただけという感じです。

他の方のレビューが高いのがただただ不思議です。
青さがいい ★★★★★
いい意味で「青くさい」小説です。
というか、青くさいところがいい、という小説です。
高校生は高校生なりに悩みがあって、人格入れ替わり、というアクシデントのなかで、それを解決していっています。
おもしろおかしくハッピーなラブコメもいいですが、こういう青春している本もなかなかいいです。
好みによって評価が変わる作品 ★★★★★
タイトルのとおりの作品であること。
表紙の男女五人がランダムで人格が入れ替わる。
入れ替わりによる人間関係の変化と成長の話なのでしょう。

それぞれのキャラクターの表現は、言葉遣いで表そうとしていると思う(特に、意図的な発言の強調の意味が後でわかるとなるほどと納得)
文章の読みやすさは、私個人からだと普通(世界にのめりこめばきついことはない)

すらすらと読みにくい所もある(多人数のため、表現関係だと思う。好みの問題もあるが「パラサイトイブ」や「坂の上の雲」など問題なく読める人なら苦にならないと思う)
なので、2度目や拾い読みした際の発見があるかもしれない(プラスに考えてですね)

個性の設定がつくられているので、それに対して律儀に表現しようとしていたと思われる(私はそこまでうるさくないと思うので甘いかも)

説明不足とあるが、個人によるでしょう(私個人は、気にならないのでそういう人も他にいるかも)



以下、ネタバレ

「ふうせんかずら」の目的は書かれていないが、おそらく繰り返しこういう事やっている点から、実験や観察であるだろう。
最後の選択においては、肉体と魂の関係を調べていたのかもしれない。特に作品の中で「自我」に関する話があって
もとのタイトルが「ヒトツナガリテ、ドコヘユク」という点からもそういう部分を表現したかったのかもしれないです。