モンクの(今のところ)ほんとに最後の録音
★★★★★
最近まで1971年のBlack Lion盤がモンクのラスト・レコーディングということになっていたが、これはそのさらに翌年と4年後の演奏。サックスが長年の相棒チャーリー・ラウズからポール・ジェフリーに交代しているが、このジェフリーがなかなかの熱演型でモンクとの相性も良い。ドラムスは息子のT.S.モンクだが、親の七光りとは言わせない元気の良い叩きっぷりだ。しかし最も驚かされるのは、すでに相当体調を崩していたに違いないモンクの溌剌としたピアノ。あいにく72年のほうは観客の隠し録りがソースらしく音質が今いちだが、ベースがデイヴ・ホランドというサプライズあり。フォービートをやらせても一流です。