よくない点を２つあげます。

１）紙面の色使い・レイアウトが悪い。　
（これは、この本に限らず、アルクの本全般に言えることです）
和訳と解説の部分の背景が、かなり濃い赤色なので、目がチカチカします。

２）文法がわかりやすくまとめてあるように見せかけてあるが、実はそれほどわかりやすくない。
書いてあることは、ネクステージ等の文法まとめ本と大差ない。それなら、ネクステージで勉強したほうが
勉強しやすい。

最後に、これはファンの方にはたまらないコーナーでしょうから、必ずしも悪い点ではありませんが、巻末に、著者と、著者親衛隊のような若者５人が、勉強法について語り合うコーナーがあります。これは、受験生のためというより、著者の自己顕示欲の発露でありましょう。

誰がいつ使うことを意図して作られた本なのか、よく分からない。

高1、高２が大学受験の手始めに使う本にしては、全体が見渡せず基本書には不向きだ。

また、英語が苦手な生徒にとっては、本書のごちゃごちゃした記述はマスマスやる気を失わせそうだ。

高３や浪人生がセンター試験直前に復習用に使うには、要点が不明瞭だ。

同じキムタツ氏の本ならば講談社の方が簡明なので、英語が苦手な高１や高２生にお薦めできる。

結局、アルク社の本は英語オタク向けであり、受験書には向かないと思う。

センターの英語に関しては、量をこなすことも必要ですが、英語にそんなに時間がさけない生徒には、とても有益な情報がつまった良書と思います。
体系的に知識を整理するのには、とても便利です。９９の法則を覚えていくことで、様々な問題を整理することができます。
また、モチベーションを高めるための様々な工夫がなされていて、英語が苦手な子は是非一度、手にとって見て欲しいと思います。
最後には単語、熟語、発音アクセントがまとめてあり、英語が得意な子も知識のチェックをするのには便利な本になっているとも思います。
新しい切り口の良書と思います。

いやぁ，これはほんとに生徒よりも教師が読むべき1冊です。高校生向けのレビューとなると，これとセットで問題集をやったりする必要がありますが，英語学習者に執ってみれば，最良の指南書（というか，これに行き着く前に必ず読者はチャートやフォレストで一通りの基本は押さえているハズだし，これにマイナスレビューを書いたり，あるいは星を少なく付けているレビューは恐らくこれで全てをすませてしまおうと言うような素人さんかなぁ？という気がしています。）です。

生徒よりも教師に読んで欲しい1冊。「へぇ，灘のキムタツのグラマーの授業ってこうなってるんだぁ。なるほど，こんな教え方があるのかぁ。」的読み方をすると，本当に「なるほど，なるほど。」の連続です。教師のための最高の文法教授法テキストです。

所謂教育畑の人が書いた現場ずれした内容ではなく，灘高校という非常に厳しい進学校で日々実践を重ねて居られる著者が書いておられるからこそ非常に明解で分かりやすくなっているのです。本当に現場向け。

もっと評価されて良いと思いますが，著者も恐らくこれが最後とは思って居らず，先ず足がかりにこの本を出して，この本を発展させた更なる飛躍的文法書を改訂版として出される事でしょう。


と，一愛読者として勝手に期待しています（笑）。

センター試験というより、英文法全体がスリムにまとめられている。
ロイヤル英文法と、何か薄いドリルと併用すれば文法の鬼になれるぞ。